台湾人と本気で交流

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nachitakaoさま、呉濁流の周辺文学

投稿者: cafebangchhunhong 投稿日時: 2005/10/31 00:15 投稿番号: [7388 / 10346]
那智高雄さま、こんばんは!

呉濁流さんの「夜明け前の台湾ー植民地からの告発」の「無花果」と「夜明け前の台湾」を読了しました。
感想は…。日本人としてはとにかく読むのが辛い、きつい本でした。
でも、呉さんは日本の植民地主義を批判しているわけでもなく、また、中国の国民党を批判しているわけでもなく、ただ客観的に当時の状況を描写しているんです。
そこがこの作家のすごいところだと思います。
政治的には全く偏っていないし、客観的かつ公正に事実を描写する態度に好感を持ちました。

よく日本統治時代は台湾の治安が安定していたと言われていますが、これについて呉さんは下のように書いています。

「この時の島民の心理は『見よ、われわれの国は…』という、日本人への抵抗であった。つまり50年間強制的に日本人の下に置かれていたが、それでも台湾人は屈することなく、つねに精神的に対抗していた…日本人はあくまでも優越感をもって台湾人よりも優秀であるとうぬぼれ、台湾人は自らは漢民族で日本人よりも文化が高いと無意識のうちに精神上の競争をしていた。言い換えれば、日本人と台湾人が50年間台湾で道徳の競争をしていたと言えよう。その証拠に、台湾の治安のよさは日本内地に劣らないばかりか、うそを言わないこと、信義を守ることになどは、むしろ日本内地よりすぐれていたと言えよう」

このように日本統治時代は日本人と精神的に競争しながら道徳的に高い水準を追及した台湾の人々でした。しかし終戦後、中国から国民党政府が乗り込んできて、軍人の中には民度が低い者も多く、不道徳なことばかりしていたようで、それを見ているうちに台湾の人々の心の中から道徳的で高い精神性が失われていったと呉さんは書いています。

>台湾人に戦前の苦渋と戦後の白色テロ時代の質的に違うが同じ民衆の苦渋では同じであります。
こんなに長期に残る精神的な被害は世界でも少ないです。

全く同感です。
今の言葉で言うならば台湾の人々は深刻なトラウマ、というか精神的な被害、精神的なダメージを受けたと言えると思います。植民地統治が台湾の経済発展に寄与したかどうかという問題は別として、精神的に台湾の人々に与えた様々な問題、そして、外来政権の台湾蹂躙の悲劇について客観的に考える必要がありそうです。
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