立法院選挙(2)
投稿者: taiwanboom 投稿日時: 2004/12/15 17:04 投稿番号: [6398 / 10346]
cafebang…様
(承前)陳水扁総統の「敗戦の弁」のときの表情は深刻で暗いものでした。
慎重に考えると、実際はそれほどの「敗北」でもないのに、なぜ「深刻」だったのでしょうか。
その理由は民進党の党内事情にあるのではないかと思います。
民進党は非合法時代の民主化闘争の諸派の集合体です。日本の民主党と同じです。
党の運営が難しいのです。
「過半数獲得」の目的を実現できなかった責任のとり方で、党内が揺れる恐れがあります。
これを防ぐには、陳総統が民進党の主席を辞めることが最高の解決策です。
しかし、与党の党首の辞任は重大問題です。連戦連敗でも党首にしがみついている国民党の連戦主席のようにはいきません。党首辞任は個人の問題と党の問題として裁き方が難しいのです。
陳総統が「大敗ではない」と言い張ると、党内の混乱が大きくなります。
陳総統の「敗戦の弁」を聞くと、陳さんが責任を深刻に受け止めていることが分かり、これでは党首辞任は仕方ない、と受け止められることになります。
こうして「党首辞任」の雰囲気をつくって、円滑?に辞任をすることが出来たのです。
これによって、党内のゴタゴタを防ぐことが出来たのです。
選挙の敗戦の責任をとって党首が辞任することは、民進党では珍しいことではありません。
1996年の総統選挙で、国民党の李登輝総統に挑戦して民進党の膨?明敏候補が敗れたとき、民進党の施明徳主席が直ちに辞任したことがあります。
アタマを切って、災いを最小限にとどめようということです。
台湾では総統と党首が同一人でないケースがいくつもあります。いわゆる「総総分離」は珍しくないのです。
今度の選挙の「実相」を分かっていながら、大袈裟といえるほど「深刻さ」を演出した陳総統の真意はここにあった、と私は思っています。
それなのに、日本のマスコミはこの「敗北」を口をそろえて、与党にとって大打撃だといった論調を展開しています。
小さなキズも、いじりまわすと大きくなります。
こんなことを分かっていての論調展開なら、なにをかいわんやです。
問題は次の2007年の立法院選挙です。
この選挙から選挙制度が変わります。
これまでの「中選挙区制」から「小選挙区制」となり、定員は現在の半分の113となります。任期は1年延びて4年になります。
投票方法は、候補者と支持政党にいれる2票制です。日本と同じです。
小選挙区制では、日本の例で分かるように、新設の少数党は非常に不利になります。革新系が衰退し保守系が生き残る傾向もあります。
台湾では李登輝さんの「台湾団結連盟」が不利になりますが、この小選挙区制を提案したのが、この党だったとは驚きです。
ただし「支持政党」を投票することになるので、比例区で頑張れるかもしれません。
それにしても、現行の議席を一挙に「半減」する荒っぽい改革を、しかも与野党の4党の同意のもとで可決したのだから二度ビックリです。
日本では想像も出来ません。
それでも対人口の議員密度は、まだ台湾の方が多いのです。
この07年の立法院選挙は陳政権のもとで実施されます。
ここでは、なにがなんでも「過半数」をとらなければなりません。その翌年の総統選挙に重大な影響があるからです。
このためには選挙だけでなく、政界の変動、再編成が重要になってきます。
国民党がこのまま組織を維持できるかも、大きな要素になります。
なお、国民党が選挙勝利の勢いに乗って、国民党から行政院長(首相)を受け入れよ、陳政権に迫っています。
これも珍しいことではありません。
与野党逆転で陳総統が実現したときの初代の行政院長は国民党からでした。
ただしこのときは国民党が反対したのを「一本釣り」で取り込んだのです。
党派にこだわらない「全民内閣」ということで組閣をしたのです。
(おわり)
(承前)陳水扁総統の「敗戦の弁」のときの表情は深刻で暗いものでした。
慎重に考えると、実際はそれほどの「敗北」でもないのに、なぜ「深刻」だったのでしょうか。
その理由は民進党の党内事情にあるのではないかと思います。
民進党は非合法時代の民主化闘争の諸派の集合体です。日本の民主党と同じです。
党の運営が難しいのです。
「過半数獲得」の目的を実現できなかった責任のとり方で、党内が揺れる恐れがあります。
これを防ぐには、陳総統が民進党の主席を辞めることが最高の解決策です。
しかし、与党の党首の辞任は重大問題です。連戦連敗でも党首にしがみついている国民党の連戦主席のようにはいきません。党首辞任は個人の問題と党の問題として裁き方が難しいのです。
陳総統が「大敗ではない」と言い張ると、党内の混乱が大きくなります。
陳総統の「敗戦の弁」を聞くと、陳さんが責任を深刻に受け止めていることが分かり、これでは党首辞任は仕方ない、と受け止められることになります。
こうして「党首辞任」の雰囲気をつくって、円滑?に辞任をすることが出来たのです。
これによって、党内のゴタゴタを防ぐことが出来たのです。
選挙の敗戦の責任をとって党首が辞任することは、民進党では珍しいことではありません。
1996年の総統選挙で、国民党の李登輝総統に挑戦して民進党の膨?明敏候補が敗れたとき、民進党の施明徳主席が直ちに辞任したことがあります。
アタマを切って、災いを最小限にとどめようということです。
台湾では総統と党首が同一人でないケースがいくつもあります。いわゆる「総総分離」は珍しくないのです。
今度の選挙の「実相」を分かっていながら、大袈裟といえるほど「深刻さ」を演出した陳総統の真意はここにあった、と私は思っています。
それなのに、日本のマスコミはこの「敗北」を口をそろえて、与党にとって大打撃だといった論調を展開しています。
小さなキズも、いじりまわすと大きくなります。
こんなことを分かっていての論調展開なら、なにをかいわんやです。
問題は次の2007年の立法院選挙です。
この選挙から選挙制度が変わります。
これまでの「中選挙区制」から「小選挙区制」となり、定員は現在の半分の113となります。任期は1年延びて4年になります。
投票方法は、候補者と支持政党にいれる2票制です。日本と同じです。
小選挙区制では、日本の例で分かるように、新設の少数党は非常に不利になります。革新系が衰退し保守系が生き残る傾向もあります。
台湾では李登輝さんの「台湾団結連盟」が不利になりますが、この小選挙区制を提案したのが、この党だったとは驚きです。
ただし「支持政党」を投票することになるので、比例区で頑張れるかもしれません。
それにしても、現行の議席を一挙に「半減」する荒っぽい改革を、しかも与野党の4党の同意のもとで可決したのだから二度ビックリです。
日本では想像も出来ません。
それでも対人口の議員密度は、まだ台湾の方が多いのです。
この07年の立法院選挙は陳政権のもとで実施されます。
ここでは、なにがなんでも「過半数」をとらなければなりません。その翌年の総統選挙に重大な影響があるからです。
このためには選挙だけでなく、政界の変動、再編成が重要になってきます。
国民党がこのまま組織を維持できるかも、大きな要素になります。
なお、国民党が選挙勝利の勢いに乗って、国民党から行政院長(首相)を受け入れよ、陳政権に迫っています。
これも珍しいことではありません。
与野党逆転で陳総統が実現したときの初代の行政院長は国民党からでした。
ただしこのときは国民党が反対したのを「一本釣り」で取り込んだのです。
党派にこだわらない「全民内閣」ということで組閣をしたのです。
(おわり)
これは メッセージ 6394 (cafebangchhunhong さん)への返信です.
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