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立法院選挙(1)

投稿者: taiwanboom 投稿日時: 2004/12/15 15:14 投稿番号: [6397 / 10346]
cafebang…様

今度の選挙で民進党が大打撃を受けた、と騒いでいますが、なぜ「敗北」なのか私にはわかりません。

これまで野党陣営は無所属の協力で、つねに「過半数」の勢力として、議会行動をとってきました。
このため立法院では政府提案が35件もたな晒しになっています。
陳政権が悲願とした「国民投票法」も政府案はほとんど通らず、野党案が成立しました。このため政府(行政院)は国民投票の「実施権」をもつことができません。
陳政権は現在でも「過半数」の野党からさんざん虐められているのです。
だから今度の選挙で野党が「過半数」をとったからといって、情況がとりたてて変わるわけではありません。
与党が「過半数」をもっていたのを、選挙で野党に「過半数」を「奪回」されたのでもありません。もともと「過半数」をもっていなかったのですから。
それなのに、与党の「敗北感」は深刻です。

投票日の夜、民進党本部で陳水扁総統の「敗北の弁」を聞きました。総統の真正面5mのところから陳総統の表情をじっくり眺めましたが、なんと暗いことか、激選を戦って第一党を堅持した民進党主席の顔ではありません。
陳総統の「敗戦の弁」を聞きながら考えました。
敗戦のショックの理由は次の3点だと思います。

①陳総統の最後の任期で、仕上げなければならない政策が、与党が「過半数」をとれなかったために、その実現が非常に困難になった。これが最大の理由。
②投票前の予測で与党の「過半数」獲得のは当然で、過半数をどれくらい上回るかが焦点になるほどだった。「過半数」への過信、自信が裏切られたためのショック。
③低落傾向にあるはずの国民党の予想外の議席増。国民党候補者の85%が当選という選挙戦術の巧妙さ。

①は確かに深刻です。
しかし台湾の将来にかかわる問題を、野党がなんでもかんでも反対ということは、実際問題としては不可能です。
「過半数」の「暴力」を許すには、台湾の民主主義は成熟し過ぎています。次の選挙でしっぺ返しがあります。
それに「過半数」といっても過半数をわずか1議席上回っただけです。「安定過半数」とはいえません。
野党陣営内は必ずしもまとまっているわけではありません。
②はムードとしての敗北感ですが、現地の空気はこの方が大きいようです。
与党陣営は少々舞い上がっていたのでしょう。そこをガツンとやられたのです。
このショックは克服が容易でしょう。
③は国民党は敵ながら「天晴れ」といえましょう。
与党が「過半数」をとると、太平洋戦争の終戦によって不正取得した国民党の資産を没収する法案ができる恐れがありました。親民党がその一部に賛成するとさえいわれていました。
この件はあまり表面には出ませんでしたが、国民党にとっては土台をゆるがす重大事です。党としては背水の陣で必死にならなければなりません。
このため候補者を絞り込み「少数精鋭」で選挙に臨んだのです。そうなると「買票」をもとにした戦術が得意な国民党のこと、成果をあげることが出来たのです。
しかし、これだけシャカリキになっても議席数が民進党を超えることが出来なかったということは注目すべきことでしょう。
今度の獲得議席が国民党の「限界」かもしれない、という見方も出来るのです。
すでに国民党内に「親李登輝派」などいろいろな動きがあるようです。
野党陣営で「過半数」が引き金となって、再編成の動きが始まるかもしれません。

こうしたことは陳総統を初め政治家には分かっています。私ごときが考えることですから…。
それをあえて「深刻」になるには、それ相当の理由があります。(つづく)
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