紫陽花亭日乗

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贈別二首之二     杜牧

投稿者: ajisai110701 投稿日時: 2011/07/03 19:42 投稿番号: [9 / 735]
ついでということで・・・


贈別二首之二        杜牧(晩唐・803〜852)


多情却似總無情       多情は却って似たり   總べて無情なるに
唯覺樽前笑不成       唯だ覺ゆ   樽前   笑ひの成らざるを
蝋燭有心還惜別       蝋燭   心有りて   還(かへ)つて別れを惜しみ
替人垂涙到天明       人に替はりて涙を垂れ   天明に到る


(あまりに)感じ易く傷つき易い心(というもの)は、
かえって(感受性のにぶい)まったくの薄情な心に似てしまうものだ

(わたしは今、別宴の)酒だるの前で(あなたへの深い思いを示そうとして)
笑顔を作ろうにも作り得ない(自分である)ことを感ずるばかり

(二人を照らす)ろうそく(だけ)が、感情を持っていて、
かえって別離を惜しんで(いるかのように)

わたしに代わって、(しきりに)涙(のような、ろうのしずく)を、
夜明けまでしたたらせているのだ



★田部井文雄『唐詩三百首詳解』下, 大修館書店


つづく
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