紫陽花亭日乗

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Re: 「母国は日本祖国は台湾:柯徳三著」

投稿者: ajisai110701 投稿日時: 2011/10/04 20:32 投稿番号: [618 / 735]
日本教育の恩恵

  小学校から大学までを通して、私が接してきた先生方は
概して良い人が多かったと思います。
中には悪い人もいたのは事実です。

しかし、全体的に見れば、先生方は大きな使命感を持ってやっていたと思います。
良い悪いというのは、あくまで台湾人の立場から見てであって、
日本人の立場で見れば、私達台湾人が嫌っていた先生のやり方も
悪いとは言えないのではないかと思います。

  台北一中の教練の先生に対する私の印象は悪いものでしたが、日本人の
同窓生は皆、その先生のことを厳しい良い先生だと、今でも尊敬しています。
この先生は、私の同級生の台湾人が、朝食にニンニクを食べて教練の
授業に出たところ、ニンニク臭いとぶん殴ったことがありました。

  また、文句なしに台湾人を嫌っていた先生もいました。
しかし、大半の先生は、日本人でも台湾人でも、勉強がよく出来る子供を
可愛がりました。これが当たり前だと思います。

勉強の出来ない子に厳しいのは、先生として当たり前の感情でしょう。
私は真面目に勉強しましたから、たいてい可愛がられました。

  高等学校の化学に卯原という先生がいました。
私が夏休みのレポートを大変真面目にやったところ、
卯原先生は非常に褒めて下さいました。
その後、試験で満点を取った時に、特別に呼ばれて、
「お前はよく出来るから、今回の試験では百二十点をあげよう。
この次の試験の時に失敗したら、その二十点を補いに使ってくれ」と。
こんな先生もいました。面白いことを言うな、と思いましたよ。
この先生も、台湾人と日本人の区別など、全くつけたことのない先生でした。

  私は小学校から中学と、日本人の学校に学びました。
そこで得たものは、私の人生のあり方や専門職業に多大な影響を及ぼしました。
私の受けた日本教育は私の一生を決めたのです。
教師には個人的に好き嫌いがありましたが、教育そのものの恩恵は否定できません。
これが、八十四歳となった私の実感です。

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