四時田園雑興其一 范成大
投稿者: ajisai110701 投稿日時: 2011/09/18 00:37 投稿番号: [525 / 735]
四時田園雑興其一
范成大(宋・1126〜1193)
土膏欲動雨頻催
土膏 動かんと欲して雨 頻りに催し
萬草千花一餉開
萬草千花 一餉(いっしょう)に開く
舎後荒畦猶緑秀
舎後の荒畦(こうけい)猶 緑 秀で
隣家鞭筍過牆來
隣家の鞭筍(べんしゅん)牆を過って來たる
土の中で何かの気が動き始めたと思ったら、雨がしとしとと降り続き
草木はいっせいに花を開いた
うらの荒地にも緑がいちめんにひろがり
となりの筍が塀をくぐってこちらに顔を出した
★奥平卓「漢詩名句集」PHP
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春になって大地がゆるみ、地中の養分が動きはじめようとすると、
雨がまたそれをしきりにうながし
ありとあらゆる草や花がたちまちのうちに芽吹き、花開いた
わが田舎家の裏の荒れ畑にも、やはりみずみずしい緑の草が生えそろい
隣りの家の竹が根をのばし、垣根をこえて我が家で筍を出した
★石川忠久『春の詩100選』NHKライブラリー
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★「四時田園雑興」は、春・晩春・夏・秋・冬、各12、
計60首の七言絶句からなる。61歳のときの作。
田園詩の集大成と評せられる。
★范成大は、陸遊・楊萬里とともに南宋三大詩人のひとり。
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