Re: 「血の快楽」 張献忠殺人鬼伝説
投稿者: ajisai110701 投稿日時: 2011/09/18 00:33 投稿番号: [524 / 735]
だとすれば、張献忠から甚大な被害を被った人々は、予言だのなんだのと
体裁をつけながら、異民族の清という新たな「主人」に嬉々として身を屈し、
「しばらく安穏に奴隷でいられる」道を選んだことになる。
このうさん臭い選択を正当化するために、張献忠殺人鬼伝説が
ますますふくらみ、はなばなしさを加えていったともいえよう。
つまり、張献忠がその意に反して、次の時代の主人たる清に
差し出すために、明の旧体制を破壊し、殺(シャー)、殺(シャー)・・・・・
と「道路掃除」をやり、やりすぎて自滅したのち、
ようやく清の奴隷の地位に落ち着いた人々は、ひどいのはアイツだと
ばかりにとうとう彼を稀代の殺人鬼に祭りあげてしまったのだ。
宦官魏忠賢に恥も外聞もなくすり寄る「阿諛の構造」、
異民族への隷属を正当化するための「張献忠殺人鬼伝説」。
魯迅ならずとも、老いたる大文明国中国に生きる人々の、これまた底なしの
ブラック・ホールともいうべきこの老獪にして破廉恥な習性を、
根底からくつがえさないかぎり何も変わりはしないと、
慨嘆したくもなろうというものである。
――了――
血の快楽
井波律子『酒池肉林』講談社現代新書より
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★現代はまだ「日本軍殺人鬼伝説」がハバをきかせているようです。
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これは メッセージ 523 (ajisai110701 さん)への返信です.
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