尾生の信
投稿者: ajisai110701 投稿日時: 2011/09/15 01:00 投稿番号: [506 / 735]
尾生
http://www.urban.ne.jp/home/safuro/bungaku58.htm
中国の春秋時代に尾生という男がいました。
橋の下で女と会う約束をしましたが、女は来ず、約束を守って待つうちに
大雨で川が増水し、とうとう橋の柱に抱きついて溺れ死んだそうです。
これから融通のきかない馬鹿正直なことを
「尾生の信」というようになりました。
この尾生のことは荘子の中に盗跖が孔子を罵倒する話(文学29参照)で
出ていますが、論語の中にも出ています。
子曰く、孰(タレ)か微生高(ビセイコウ)を直なりと謂うや。
或(アルヒト)醯(ケイ)を乞う。諸(コレ)を其の鄰(トナリ)に乞いて之に与えたり。
(意味) 孔子が言った、誰があの微生高(尾生のこと)を馬鹿正直というのか?
ある人が酢を貰いに行ったら、
尾生は自分の家にないので隣から貰ってきて与えた。
「酢が無いなら無いといえば正直であるが、隣から貰ってきて与えると
いうのは、なかなか融通がきいており、馬鹿正直どころではない」と、
孔子は尾生を弁護しています。
孔子の弁護を待つまでもなく、私どもも尾生の愚直を笑いものにする
一方で、その誠実さに打たれます。
わが国が某国から非人道的仕打ちを受けながら、人道的経済支援を
しようとしているのは、尾生の愚直に似ているような気がしますが、
いつか分かって貰えるのではないかという幽かな望みもあります。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
★尾生與女子期於梁下女子不來水至不去抱梁柱而死
尾生は梁下に女子と期し、女子來たらず、水至るも去らず、梁柱を抱いて死す。
金谷治訳注『荘子』四, 岩波文庫
★子曰孰謂微生高直或乞醯焉乞諸其鄰而與之
子の曰わく、孰(たれ)か微生高を直(チョク)なりと謂う。
或るひと醯(す)を乞う。
諸(こ)れを其の鄰(となり)に乞いてこれを与う。
(解釈) 孔子が言った、誰があの微生高(尾生のこと)を馬鹿正直というのか?
ある人が酢を貰いに行ったら、尾生は自分の家にないので隣から貰ってきて与えた。
金谷治訳注『論語』「公冶長第五」, 岩波文庫
尾生高・・・姓は尾生、名は高。魯の人。
★ほかに『韓非子』でも触れていました。
★「宋襄の仁」というのもあります。
齊の桓公のあとを襲って覇者となりたかったのですが、
どうもそのうつわではなかったようです。
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http://www.urban.ne.jp/home/safuro/bungaku58.htm
中国の春秋時代に尾生という男がいました。
橋の下で女と会う約束をしましたが、女は来ず、約束を守って待つうちに
大雨で川が増水し、とうとう橋の柱に抱きついて溺れ死んだそうです。
これから融通のきかない馬鹿正直なことを
「尾生の信」というようになりました。
この尾生のことは荘子の中に盗跖が孔子を罵倒する話(文学29参照)で
出ていますが、論語の中にも出ています。
子曰く、孰(タレ)か微生高(ビセイコウ)を直なりと謂うや。
或(アルヒト)醯(ケイ)を乞う。諸(コレ)を其の鄰(トナリ)に乞いて之に与えたり。
(意味) 孔子が言った、誰があの微生高(尾生のこと)を馬鹿正直というのか?
ある人が酢を貰いに行ったら、
尾生は自分の家にないので隣から貰ってきて与えた。
「酢が無いなら無いといえば正直であるが、隣から貰ってきて与えると
いうのは、なかなか融通がきいており、馬鹿正直どころではない」と、
孔子は尾生を弁護しています。
孔子の弁護を待つまでもなく、私どもも尾生の愚直を笑いものにする
一方で、その誠実さに打たれます。
わが国が某国から非人道的仕打ちを受けながら、人道的経済支援を
しようとしているのは、尾生の愚直に似ているような気がしますが、
いつか分かって貰えるのではないかという幽かな望みもあります。
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★尾生與女子期於梁下女子不來水至不去抱梁柱而死
尾生は梁下に女子と期し、女子來たらず、水至るも去らず、梁柱を抱いて死す。
金谷治訳注『荘子』四, 岩波文庫
★子曰孰謂微生高直或乞醯焉乞諸其鄰而與之
子の曰わく、孰(たれ)か微生高を直(チョク)なりと謂う。
或るひと醯(す)を乞う。
諸(こ)れを其の鄰(となり)に乞いてこれを与う。
(解釈) 孔子が言った、誰があの微生高(尾生のこと)を馬鹿正直というのか?
ある人が酢を貰いに行ったら、尾生は自分の家にないので隣から貰ってきて与えた。
金谷治訳注『論語』「公冶長第五」, 岩波文庫
尾生高・・・姓は尾生、名は高。魯の人。
★ほかに『韓非子』でも触れていました。
★「宋襄の仁」というのもあります。
齊の桓公のあとを襲って覇者となりたかったのですが、
どうもそのうつわではなかったようです。
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