八月十五日夜禁中獨直對月億元九白居易
投稿者: ajisai110701 投稿日時: 2011/09/12 22:38 投稿番号: [497 / 735]
八月十五日夜禁中獨直對月億元九
白居易(中唐・772〜846)
八月十五日、夜、禁中に獨り直して月に對し元九を億(おも)う
銀臺金闕夕沈沈
銀臺
金闕(きんけつ)
夕べちんちん
獨宿相思在翰林
獨宿
相思ひて
翰林に在り
三五夜中新月色
三五夜中
新月の色
二千里外故人心
二千里外
故人の心
渚宮東面煙波冷
渚宮(しょきゅう)の東面
煙波冷やかに
浴殿西頭鐘漏深
浴殿の西頭
鐘漏(しょうろう)深し
猶恐清光不同見
なほ恐る
清光同じくは見ざらんことを
江陵卑湿足秋陰
江陵は卑湿にして秋陰足(おお)し
宮中に聳える高殿、翰林院や皇宮が夜のしじまに見える
ひとり宿直をしながら君のことを思っている
今宵十五夜 のぼったばかりの明月に
二千里のかなたにいる君の心がしのばれる
楚王の渚宮の東がわは靄にかすんだ水面が月に冷たく光っているであろう
わたしのいる、ここ長安の宮中の浴堂殿の西側では、
時を告げる鐘や水時計の音が静けさの中で深々と刻まれている
気がかりなのは、
君が今夜のこの清らかな月光を見られないのではないかということだ
なぜなら君のいる江陵は土地低く湿気が多くて秋も曇天が多いから
★湖北省江陵に左遷された、科挙同期合格以来の親友元<禾眞>(げんじん)
(779〜831)を想って詠んだ友情の傑作。
しみじみとした心づかいが秋の気配に伝わってくる。
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★三遊洞・・・湖北省宜昌市郊外の西陵山上にある洞窟。
西陵峡の下流側に位置して,三峡を遡る入口でもある。
唐の元和十四年(819年)。
白居易(白楽天)と弟の白行簡、友人の元微之の三人が、
この洞窟を見つけてあまりの美しさに詩作に興じながら一週間も滞在した
ことから三遊洞と名づけられた。
ちなみに、この時の三人の詩人を前三遊と云う。
また、宋の嘉祐元年(1056年)には、蘇洵、蘇拭、蘇轍の三人がまたまた
この洞窟で遊び、これを後三遊と称する。
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