Re: 耳そぎのルーツ / 馘首・馘耳
投稿者: ajisai110701 投稿日時: 2011/07/08 20:48 投稿番号: [45 / 735]
それから従騎を皆馬から下ろし歩行させ刀や剣での接戦となった。
項羽ひとりで殺した漢の兵は数百人。
項王自身もまた身に十箇所余りの傷を負った。
ふりかえって漢の騎司馬呂馬童を見て言った。
「おまえはわたしの旧知の者ではないか」
馬童は、項羽の顔を直視することができず、顔をそむけ、
王翳に指さして言った。
「これは項王です」
項王は言った。
「わたしは、漢がわたしの首に千金と一万戸の邑の報奨金をかけていると
聞いている。わたしはおまえに良いことをしてやろう」
そこで項羽は自刎して死んだ。
王翳は項羽の頭を取った。
ほかの騎兵たちはお互いに揉み合い踏みあいして、
項王の体を争って奪い合い、同士討ちをして数十人が死んだ。
一番最後に郎中騎・楊喜、騎司馬・呂馬童、郎中・呂勝、楊武が
それぞれ項羽の死体の一部を手に入れた。
五人がみな手に入れた体の部分をあわせてみると
それは皆間違いなく項羽のものであった。
★短兵・・・短い武器のことです。刀、剣など。
「短兵急」というのは、短い武器で敵と接近戦をやることをいいます。
対し、「長兵」は鎗や薙刀などのことです。
★創・・・刀で切り開く、キズをつけることをいいます。
「絆創膏」の「創」です。
★馬童面之
馬童これに面す。
「えっ? まじまじと見つめたんじゃないの ? 」
と疑問を抱かれたかたもいらっしゃるかと思いますが、
これはトピ主の間違いではありません。
呂馬童がまじまじと項羽を見つめた。
呂馬童は顔をそむけた。
どちらも成立します。
『史記會注考證』も『史記注譯』三秦出版社も両論併記です。
「面」には「対面」の意味のほかに「そむく」「うしろむきになる」
という意味もあります。
このようにひとつのことばに相反する意味があるものを「反訓」といいます。
★そのうち『史記』「項羽本紀」は、通してUPしたいと思っています。
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これは メッセージ 44 (ajisai110701 さん)への返信です.
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