紫陽花亭日乗

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永井荷風  『断腸亭日乗』

投稿者: ajisai110701 投稿日時: 2011/07/02 20:56 投稿番号: [4 / 735]
【産経抄】
7月1日
2011.7.1 03:07
  『●東綺譚(ぼくとうきだん)』などの作品で知られる永井荷風は、
昭和34(1959)年4月30日の朝、自宅で血を吐いて絶命している
ところを見つかった。享年79。前日の昼には行きつけの小料理屋で、
お新香(しんこ)をさかなに日本酒1本を飲み、カツ丼を平らげていた。

  ▼三島由紀夫の自決事件が起きた11年後、ある雑誌が作家を対象に、
「誰の死にざまに共感するか」というアンケートを行った。
トップは、荷風だったという。
死にざまではなくその生き方に、ここ数年関心が高まっている。

  ▼総務省が発表した平成22年の国勢調査の「1%抽出速報」によれば、
1人暮らしが3割を突破し、夫婦と子供の世帯を初めて上回った。
「奇人」と呼ばれ続けた荷風が、2度の離婚を経験してから、
いかに1人暮らしを楽しんだのか、学ぼうというのだ。

  ▼37歳から42年間書き続けた日記『断腸亭日乗』は、
今なら毎日ブログを更新するようなものだ。
それを読めば、散歩や庭仕事を好んだことがよくわかる。

  ▼朝食は、ココアとクロワッサンですませ、夕食はレストランに出かけたが、
料理もお手の物だった。
トマトにオリーブ油をからめながら、若き日を過ごしたフランスに思いをはせる。
終戦後の食糧難の時代には、ニンジンや大根などの野菜を炊き込んだまぜご飯を作った。

  ▼「これができれば、結婚をする必要はあるかしら、と。
荷風のメニューの中にはそういう意味で、
新しい時代の先駆的シンプル・ライフのレッスンが示されているとも思う」。
日本文学研究者の持田叙子(のぶこ)さんが『朝寝の荷風』のなかで書く。
平成の独身女性が、自分の暮らしをモデルにしていると知ったら、
泉下の荷風も苦笑いするしかないだろう。

●=さんずいの右に黒の異体字の下に土

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★「死にざま」という言葉が使用してありますが、
荷風の人生のありかたにふさわしいと思ったのかもしれませんが、
これは決して感じの良い言葉ではありません。


「死にざま」「生きざま」とは、対象を憎悪・嫌悪・侮蔑しているときに
用いる言葉ではないでしょうか。


つづく
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