Re: 尖閣諸島上陸記 服部守孝
投稿者: ajisai110701 投稿日時: 2011/08/24 02:25 投稿番号: [373 / 735]
○五月二十五日
十三時半、石垣空港着。
二十時、仲間均氏(石垣市議会議員)らと合流。結団式。
仲間氏は、西村議員上陸の際、現地受け入れの一切を引き受けられ、
魚釣島まで案内された方である。
私自身、その後石垣島に三度行って、尖閣諸島を巡る状況など仲間氏から
様々なレクチャーを受けていた。出航までの暫しの間、旧交を温めた。
二十三時、石垣港へ、漁船「みつ丸」に乗船。
この船で西村議員も東シナ海を渡って行った。
乗員は仲間均氏、村上一朗氏、高山博光氏(博多市議)、
奥田弘美氏(刀剣友の会)、麻布孝弘氏(村上氏秘書)と私の計六名。
暗闇の中を綜うにして、四.五トンの「みつ丸」は進む。
船室は二名が入れば一杯となるため、他のメンバーは全て甲板へ。
島の灯が遠ざかるにつれ、船の揺れが次第に激しくなってくる。
甲板にいると、まともに波をかぶる。
あっという間に、全身がずぶ濡れになった。
堪らず、船尾へ移動するが、船長曰く「船尾に重量がかかると
燃費が悪くなり、往復できないから甲板に戻れ」との非情なる命令。
仕方なく、一晩中甲板で東シナ海の海水を浴び続けた。
「このままだと転覆するのでは」と思わせる異様な左右の傾きと上下の
ジャンプを繰り返す船への恐怖と、海水を浴び続け体温調節ができなく
なったわが身体への不安は明け方まで続いた。
片道の約十時間が、本当に長く感じられた。この日の航路は、
「低気圧前線の真下だった。私も怖かった」
と仲間氏は下船してから告白された。
空が白むにつれて、三六○度の群青の海が視界に入ってくる。
やはり、前回の時より悪天候なことがわかる。空はどんよりと曇っている。
トビウオが、併走するように泳いでいる。
古代の人々は、この海を帆を張った小舟で自由に渡海したことを偲び、
自分にも海洋民族のDNAがあるのだと自らを励ました。
○二十六日
六時半。左舷前方に白い船影を認める。
「中国の調査船か、または海上保安庁の巡視艇か ? 」と一同緊迫したが、
船長は「あれは海保さ」とあっさり答える。
上陸前の臨検を恐れたが、巡視艇は左舷から右舷に交差して消えて行った。
海上保安庁の温情かとも思ったが、このことは今になっても杳としてわからない。
八時、尖閣の島影が見える。
「やった、ようやく着いた」魚釣島、北小島、南小島が次々と現れる。
見覚えのある島々だった。
海鳥が船に近づいては離れ、離れては近づいてくる。
急降下して、海面に突っ込み魚をとる鳥もいる。島が近いからだろう。
十時。北小島へ上陸準備開始。
最終目的は、魚釣島への上陸だが、折角なので来た小島にも上陸して
探索しようとのことになった。
ゴムボートに空気を入れ、三人ずつ分乗することになり、
村上氏、高山氏、私の三人が先発隊となった。
恥ずかしい話、公園のボートすら漕いだことがなかったので
若干躊躇したが、勢いで先頭に乗り込んだ。
波はかなり早く、オールを力の限り漕いだ。
遮二無二漕ぎすぎて、後ろの村上氏にかなり水を浴びせていたらしい。
つづく
4704
十三時半、石垣空港着。
二十時、仲間均氏(石垣市議会議員)らと合流。結団式。
仲間氏は、西村議員上陸の際、現地受け入れの一切を引き受けられ、
魚釣島まで案内された方である。
私自身、その後石垣島に三度行って、尖閣諸島を巡る状況など仲間氏から
様々なレクチャーを受けていた。出航までの暫しの間、旧交を温めた。
二十三時、石垣港へ、漁船「みつ丸」に乗船。
この船で西村議員も東シナ海を渡って行った。
乗員は仲間均氏、村上一朗氏、高山博光氏(博多市議)、
奥田弘美氏(刀剣友の会)、麻布孝弘氏(村上氏秘書)と私の計六名。
暗闇の中を綜うにして、四.五トンの「みつ丸」は進む。
船室は二名が入れば一杯となるため、他のメンバーは全て甲板へ。
島の灯が遠ざかるにつれ、船の揺れが次第に激しくなってくる。
甲板にいると、まともに波をかぶる。
あっという間に、全身がずぶ濡れになった。
堪らず、船尾へ移動するが、船長曰く「船尾に重量がかかると
燃費が悪くなり、往復できないから甲板に戻れ」との非情なる命令。
仕方なく、一晩中甲板で東シナ海の海水を浴び続けた。
「このままだと転覆するのでは」と思わせる異様な左右の傾きと上下の
ジャンプを繰り返す船への恐怖と、海水を浴び続け体温調節ができなく
なったわが身体への不安は明け方まで続いた。
片道の約十時間が、本当に長く感じられた。この日の航路は、
「低気圧前線の真下だった。私も怖かった」
と仲間氏は下船してから告白された。
空が白むにつれて、三六○度の群青の海が視界に入ってくる。
やはり、前回の時より悪天候なことがわかる。空はどんよりと曇っている。
トビウオが、併走するように泳いでいる。
古代の人々は、この海を帆を張った小舟で自由に渡海したことを偲び、
自分にも海洋民族のDNAがあるのだと自らを励ました。
○二十六日
六時半。左舷前方に白い船影を認める。
「中国の調査船か、または海上保安庁の巡視艇か ? 」と一同緊迫したが、
船長は「あれは海保さ」とあっさり答える。
上陸前の臨検を恐れたが、巡視艇は左舷から右舷に交差して消えて行った。
海上保安庁の温情かとも思ったが、このことは今になっても杳としてわからない。
八時、尖閣の島影が見える。
「やった、ようやく着いた」魚釣島、北小島、南小島が次々と現れる。
見覚えのある島々だった。
海鳥が船に近づいては離れ、離れては近づいてくる。
急降下して、海面に突っ込み魚をとる鳥もいる。島が近いからだろう。
十時。北小島へ上陸準備開始。
最終目的は、魚釣島への上陸だが、折角なので来た小島にも上陸して
探索しようとのことになった。
ゴムボートに空気を入れ、三人ずつ分乗することになり、
村上氏、高山氏、私の三人が先発隊となった。
恥ずかしい話、公園のボートすら漕いだことがなかったので
若干躊躇したが、勢いで先頭に乗り込んだ。
波はかなり早く、オールを力の限り漕いだ。
遮二無二漕ぎすぎて、後ろの村上氏にかなり水を浴びせていたらしい。
つづく
4704
これは メッセージ 372 (ajisai110701 さん)への返信です.
固定リンク:https://yarchive.emmanuelc.dix.asia/1835412/bbgmdb2vdbffcbeh_1/373.html