紫陽花亭日乗

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Re: 刺客列傳 第五話 「荊軻」 結の段 

投稿者: ajisai110701 投稿日時: 2011/08/14 00:45 投稿番号: [304 / 735]
★「彼庸乃知音」の「知音」
①音楽を知る
②(①から転じて)自分の心をよく理解してくれる真の友人

己の価値を知る、認知のひとつのバリエーション。

主人、一坐の客、宋子の人々・・・高漸離を認知


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★知音の友・・・、『列子 湯問篇十二話

伯牙(はくが)は琴の琴の名人、
鍾子期(しょうしき)はよい聞き手だった。

伯牙が高い山にのぼる気持を琴にのせれば、
鍾子期は「ああすばらしい。そびえたつ泰山(たいざん)のようだ」という。

流れる水を琴に託すと、
「ああすばらしい。洋々たる大河のようだ」という。

伯牙の思っていることを、鍾子期はかならずいいあてた。


  ある日、二人は泰山の北に旅行した。
突然、暴風雨にあって岩かげに腰をおろした。
伯牙は悲しい気持を琴によせた。
はじめ「霖雨の曲」、つづいて「崩山の曲」をひいた。
一曲ごとに鐘子期はぴたりその気持をいいあてた。
伯牙は琴から手をはなし感嘆していった。

「ああ、よくきいてくれた。
あなたの胸にうかぶことは、わたしの心とすっかり同じだ。
琴をひいたら、わたしの気持はかくせない」


★弦を断つ
『呂氏春秋』には鐘子期が死んでから、伯牙はもうきいてくれる人が
いないと、弦を断ったとある。


★奥平卓+大村益夫訳『老子・列子』徳間書店



この話から「知音(ちいん)」の語が出た。

自分の音楽を知ってくれる人=親友、の意に用いる。
「知己(ちき)(己(おのれ)を知ってくれる人)」に近い語である。

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