紫陽花亭日乗

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Re: 刺客列傳 第五話 「荊軻」 承の段 

投稿者: ajisai110701 投稿日時: 2011/08/10 00:15 投稿番号: [284 / 735]
★匕首(ひしゅ)・・・短剣。
「匕」は食物をすくう杓子で、剣の柄頭(つかがしら)が
これに似ているので「匕首」というそうです。


★「乃遂盛樊於期首函封之」
「乃ち遂に樊於期の首を盛り函にこれを封ず」
または「函に盛りこれを封ず」

すなわち、箱の形によります。
ケーキを入れるようなフタのほうが深い箱なら前者になります。
「盛」は、ちょっとサロメを想起させます。
誰が樊於期の首を納めたか、書いてありませんね。


★<火卒>(にら)ぐ
やいた刀剣の刃を水に入れて質を硬くします。
俗に、ヤキを入れる、といいます。
と同時に毒薬を染めつけたわけです。


★忤視(ごし)
逆らって見返すことができず、目を伏せる。正面から見ない。
ガンつける、なんてとんでもないわけです。


★治行(ちこう)・・・旅行の支度。準備。


★ここにきて、秦始皇帝暗殺成功のための二つの要因が揃いました。
すなわち、督亢(とくこう)の地図と、樊於期の首と。


★ところが、ここでまた一つ、秦舞陽という阻害要因が出てきました。
太子丹には人を見る目がない。無理もないことではありますが。


★さて、荊軻は自分に同行してくれる人を待っていたわけですが、
それは一体誰だったのでしょうか。
司馬遷は最後までその人が誰か明かしていません。
ただ推測することはできます。
その推測ですが、

①司馬遷は荊軻の待ち人が誰だったか知っていて敢えて書かなかった。
(いたずら心かなんかで)
②司馬遷も知らなかった。
③見当はついているのだが、確定的ではないので書かずにおいた。

どうでしょうか。よかったら一度考えてみてください。

ちなみに、わたしは①或いは③です。


つづく

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