Re: 映画「非情城市」
投稿者: ajisai110701 投稿日時: 2011/08/01 19:46 投稿番号: [234 / 735]
精神疾患が治癒した三男・文良も逮捕されますが、
一家をとりしきる長男・文雄の東奔西走のおかげで釈放されます。
文雄と敵対していたやくざに大金を積んで頭を下げ、
裏から手をまわしてもらったのでした。
しかし、この時以来、拷問で身も心もぼろぼろとなった文良は
本格的に精神を病み廃人となります。
文清も逮捕され留置されます。
毎日、同房の幾人かが呼び出され、直後に銃声が響きます。
幸いに聾唖であったために文清は出獄できます。
出獄した文清は、銃殺された同房の青年たちの遺族に遺品を渡すために、
あちらこちらと旅をします。
そうしているうちに偶然、ある山中で、逃れ隠れていた呉寛榮と再会します。
呉寛榮は文清に、妹・寛美との結婚を強く勧めるのでした。
長男・文雄の生活も荒れます。
やくざの賭博場にいた文雄は、抗争にまきこまれ銃弾を浴びて死にます。
土着色の強い葬式の場面。
僧侶の叩く鉦の音が響き、死者の侍女として焼かれる、どぎつい配色の
絹張り(紙か?)人形が、さむざむと吹きわたる風にふるふるとふるえ、
いっそうの人の世の無常を感じさせます。
文清は寛美と結婚。お互いに慕いあい、見つめあい、気遣う毎日が始まります。
食事のとき、なにげなくおかずを自分の箸で取り、
文清のお椀にのせてやる寛美。
やがて二人の間に可愛い男の子が生まれます。
つかまりだちをし、いっときもじっとしていない、
その男の子が着ている衣服は日本式の着物でした。
ささやかな幸せは長続きしません。
文清と寛美夫婦のもとに、兄の呉寛榮が銃殺されたとの報せが届きます。
悲しみにくれ絶望する夫婦。
しかし、がんぜない子の口に食べ物を入れてやることをやめるわけには
いきません。
危険を感じた二人は、荷物をまとめ逃げようと駅のホームに立ちます。
しかし、いったいどこに逃げたらいいのでしょうか。
二人は結局、自宅の写真館に戻るよりほかありませんでした。
とうとう文清も逮捕されます。今度こそ戻ってはきません。
今や、さしもの隆盛を誇った林家も、
四人兄弟のうち残ったのは廃人になった文良のみでした。
これほどの大嵐に見舞われながらも、林家の兄弟の父親である老人は、
何事もなかったかのように、孫娘の給仕で食事をします。
生離祖國 生きて祖国を離れ
死歸祖國 死して祖国に帰す
死生天命 死生は天命
無想無念 想うところ無く念ずるところ無し
これは、国民党政府に銃殺されたある青年の辞世です。
―― 了 ――
1251
★「歸」とは、「本来いるべきところにかえる」という意味です。
女性が嫁ぐときも多く「歸」と書かれており「とつぐ」と読みます。
女性にとって本当の家は、自分が生まれた家ではなく、婚家先である
という考え方です。
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一家をとりしきる長男・文雄の東奔西走のおかげで釈放されます。
文雄と敵対していたやくざに大金を積んで頭を下げ、
裏から手をまわしてもらったのでした。
しかし、この時以来、拷問で身も心もぼろぼろとなった文良は
本格的に精神を病み廃人となります。
文清も逮捕され留置されます。
毎日、同房の幾人かが呼び出され、直後に銃声が響きます。
幸いに聾唖であったために文清は出獄できます。
出獄した文清は、銃殺された同房の青年たちの遺族に遺品を渡すために、
あちらこちらと旅をします。
そうしているうちに偶然、ある山中で、逃れ隠れていた呉寛榮と再会します。
呉寛榮は文清に、妹・寛美との結婚を強く勧めるのでした。
長男・文雄の生活も荒れます。
やくざの賭博場にいた文雄は、抗争にまきこまれ銃弾を浴びて死にます。
土着色の強い葬式の場面。
僧侶の叩く鉦の音が響き、死者の侍女として焼かれる、どぎつい配色の
絹張り(紙か?)人形が、さむざむと吹きわたる風にふるふるとふるえ、
いっそうの人の世の無常を感じさせます。
文清は寛美と結婚。お互いに慕いあい、見つめあい、気遣う毎日が始まります。
食事のとき、なにげなくおかずを自分の箸で取り、
文清のお椀にのせてやる寛美。
やがて二人の間に可愛い男の子が生まれます。
つかまりだちをし、いっときもじっとしていない、
その男の子が着ている衣服は日本式の着物でした。
ささやかな幸せは長続きしません。
文清と寛美夫婦のもとに、兄の呉寛榮が銃殺されたとの報せが届きます。
悲しみにくれ絶望する夫婦。
しかし、がんぜない子の口に食べ物を入れてやることをやめるわけには
いきません。
危険を感じた二人は、荷物をまとめ逃げようと駅のホームに立ちます。
しかし、いったいどこに逃げたらいいのでしょうか。
二人は結局、自宅の写真館に戻るよりほかありませんでした。
とうとう文清も逮捕されます。今度こそ戻ってはきません。
今や、さしもの隆盛を誇った林家も、
四人兄弟のうち残ったのは廃人になった文良のみでした。
これほどの大嵐に見舞われながらも、林家の兄弟の父親である老人は、
何事もなかったかのように、孫娘の給仕で食事をします。
生離祖國 生きて祖国を離れ
死歸祖國 死して祖国に帰す
死生天命 死生は天命
無想無念 想うところ無く念ずるところ無し
これは、国民党政府に銃殺されたある青年の辞世です。
―― 了 ――
1251
★「歸」とは、「本来いるべきところにかえる」という意味です。
女性が嫁ぐときも多く「歸」と書かれており「とつぐ」と読みます。
女性にとって本当の家は、自分が生まれた家ではなく、婚家先である
という考え方です。
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これは メッセージ 233 (ajisai110701 さん)への返信です.
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