紫陽花亭日乗

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Re: 和文天祥正気歌并序    藤田東湖

投稿者: ajisai110701 投稿日時: 2011/07/22 21:08 投稿番号: [162 / 735]
〔原文〕
天祥曰、浩然者、天地之正気也。余広其説曰、正気者、道義之所積、
忠孝之所発。然彼所謂正気者、秦漢唐宋、変易不一。我所謂正気者、
亘万世而不変者也、極天地而不易者也。因誦天祥歌、又和之以自歌。歌曰、

〔訓読〕
天祥曰く、浩然たる者は、天地の正気なり、と。

余、其の説を広めて曰く、正気なる者は、道義の積む所、忠孝の発する所なり、と。

然れども彼の所謂(いわゆる)正気なる者は、秦漢唐宋、変易一ならず。

我の所謂正気なる者は、万世に亘(わた)りて変ぜざる者なり、
天地を極めて易(かわ)らざる者なり。

因(よ)りて天祥の歌を誦し、又た之に和して以て自ら歌う。歌に曰わく、

〔解釈〕
文天祥は「雄々しく満ちわたる浩然の気、それが天地の正気である」と言っている。

私がそれを敷衍していえば、正気とは道義の積み重なったものであって、
忠孝もそこから生じてくるものである。

ただし、文天祥のいう中国での正気は、秦・漢・唐・宋と、
王朝が変るたびに現れかたが変化する。

私のいう日本での正気は、万世にわたって不変であって、
天地の週末にいたるまでも変らぬものである。

かように考えつつ、文天祥の「正気の歌」を朗誦し、
さらにこれに和して自らも歌を作った。歌は次の通り。


★秦漢唐宋、変易不一
易姓革命による王朝交代をかさねてきた中国では、たとえば秦朝への忠義は
漢朝への不忠となって、正気の現れかたがそれぞれの立場によって異なってしまう。

つづく

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