Re: 勲章
投稿者: tokyo_cachito3 投稿日時: 2012/11/28 18:06 投稿番号: [2929 / 3149]
わたしの親戚の曾おじいさんだか、明治何年かに生まれて「日本海海戦」に従軍した人がいる。亡くなったのは昭和30年代初年あたりで、未亡人はもっと長生きした。昔、彼女から聞いたところでは「大砲を撃たなかったから金鵄勲章を貰えなかったのが残念」というのが口癖だったという。「勲八等」なら誰でも貰えたが、生きて金鵄勲章の授与となれば、除隊後はたちまち郷土の名士だったろう。あの海戦で大砲を撃ったのは下っ端の水兵ではなく、尉官、下士官クラスのはずだから、ただの召集兵がどこをどう間違えても勲章は無理である。金鵄勲章にも等級があったようだが、それにしても、戦艦の砲撃手というだけであの勲章が本当に貰えたのだろうか。
第三帝国の独裁者は、ドイツ国籍はなかったが、第一次大戦の勃発とともに志願の一兵卒としてフランス戦線に従軍、なんと、将校にしか授与されない「功一級鉄十字勲章」を貰っている。これが、その男の戦後の政治活動に何処にいても無言の効果があっただろうことは間違いない。しかし、この勲章という代物、いくら蒐集趣味があってもカネで買えるわけではなく、芥川龍之介がいくら冷笑しようと、組織のなかの軍人さんにとってはやはり大切なものなのだろう。こんど、政権に返り咲くのがほぼ確実な野党の総裁が、いよいよ憲法を「改正」して「国防軍」を持つと言う。もしそうなれば、いまの自衛隊の「一尉」「一佐」などは廃止されて旧軍の階級に戻ることは間違いなかろう。岸信介が夢見た「いつか来た道」が復活すれば、再登場するはずの「金鵄勲章」を欲しがる輩も続出するというわけである。
これは メッセージ 2928 (tok*o*cach*to3 さん)への返信です.
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