入院
投稿者: tokyo_cachito3 投稿日時: 2012/11/23 23:56 投稿番号: [2911 / 3149]
つれづれなるまゝに、日ぐらし硯に向かひて、心にうつりゆくよしなしごとをそこはかとなく書き付くれば、あやしうこそ物狂ほしけれ。
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入院中の八日間などは「あっ」という間に過ぎて別段の感想もないが、「心配したってしょうがないだろ。最悪、死ぬだけだよ」などと、他人様の名台詞を偸みとって気取ってみたところで、誰かが感心してくれるわけでもない。まさか、「耳に微かな残響が残る」だけで入院するとは思わなかったが、MRI検査、レントゲン検査から始まって、点滴だの、服薬だの、レーザー照射だの、さらには「ステロイド点滴は血糖値を上げるから」というので、インシュリン注射まで打たれるという大袈裟なことになった。病院の雰囲気はよく、若い看護婦ばかりだったのもありがたかったが、さて、八日ばかりでは入院のうちにも入るまい。勝手な理屈をつけて「外出願い」に書くのも、午後一時から三時まで自宅のパソコンで○○証券オンライントレードのリアルタイム株価を見たいだけの話。病院に帰れば夜九時の消灯が辛く、寝るまでぼんやりと考え事をしてみたものの、残りの人生、それでどうにかなるわけでも、なにかしらの変化が起こるわけでもあるまい。これまで、ろくすっぽな努力もせず、ただ、世の中に流されてムダに歳を喰ってきただけじゃないかと、反省どころか慄然とするばかりだ。そうはいっても、これから宗教にでものめり込んで「後生」だの「輪廻」だのと話をややこしくしたくはないし、もう、そんな気力も体力もない。
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