Re: 泣き女
投稿者: tokyo_cachito3 投稿日時: 2008/07/11 12:31 投稿番号: [1541 / 3149]
この奇妙な風習は、話には聞いていたが一度も遭遇したことはない。文化の違いだから善悪、好悪を論じても無意味だが、ウィキペディアで調べたらなんと日本にもあったらしい。キレイな若い女が何人も号泣してくれれば故人も嬉しかろうが、カネで雇われた職業家の演出というのが気になるところ。聞くところによると戦前だか戦時中だかに、葬儀などは盆暮れの付け届けと同様、「虚式虚礼」とされて一部に排斥運動すらあったようだ。
「片棒」という落語があるが記憶のままにここに再現してみよう。一代で巨万の富を築いた「あかにし屋けち兵衛」が病の床に着き、三人の倅に自分の葬式をどう出すのか聞く…。
「ははぁ、どうも、生前から葬式の準備とは近頃、恐れ入りましたが、まぁ、とにかく珍葬をやって世間の俗人を「あっ」と言わせましょう」
「なんだい、その珍葬ってえのは」
「珍しい葬式、すなわち珍葬でございます」
「どういうことになるんだ」
「むろん、菩提寺では狭いから芝の増上寺で執り行います。で、出棺が午前11時でございますな」
「午前11時出棺…、半端な時間だね、ちょうど昼飯どきになるじゃないか」
「その昼飯どきを利用するんで…。会葬者全員にもれなくご馳走を出します」
「どんなものを出すんだ」
「さようですな、その場でも食べられるし、家に持って帰ってみやげにもなる重詰を一個ずつ渡しましょう」
「ふーん、ずいぶん贅沢なものを持たせるんだな」
「まず、日本橋の木屋か黒江屋に誂えました本蝋色、艶消し、隅切りの七寸ばかりの重箱ですな、むろん、からっぽじゃございません。一番下に詰めますものが弁松のお煮〆、まんなかが与兵衛寿司、一番上が風月堂のお菓子てぇんですな。これを三越に誂えました大幅の緋縮緬の風呂敷に包んでみんなに一個ずつ配りましょう」
「たいそう贅沢なものを持たすんだな。それが一個、いくら位になるんだ」
「75円もあれば足りましょう」
「何人前要る」
「五千人前もあれば足りましょう」
「ばかな入費を掛けるな、この野郎」
「で、あの棺まえの読経は陰気ですから絶対に止します」
「仏葬式で経を読まないのかい。引導をどうやって渡すんだ」
「芸者を呼んで、このごろ流行る喜撰崩しかなんか唄わせましょう」
「芸者が出るか」
「新橋、柳橋、芳町、下谷、赤坂、吉原あたりのきれい首を二百人ばかり選って芸者の手鼓舞を出します」
「手鼓舞が出るか」
「片棒」という落語があるが記憶のままにここに再現してみよう。一代で巨万の富を築いた「あかにし屋けち兵衛」が病の床に着き、三人の倅に自分の葬式をどう出すのか聞く…。
「ははぁ、どうも、生前から葬式の準備とは近頃、恐れ入りましたが、まぁ、とにかく珍葬をやって世間の俗人を「あっ」と言わせましょう」
「なんだい、その珍葬ってえのは」
「珍しい葬式、すなわち珍葬でございます」
「どういうことになるんだ」
「むろん、菩提寺では狭いから芝の増上寺で執り行います。で、出棺が午前11時でございますな」
「午前11時出棺…、半端な時間だね、ちょうど昼飯どきになるじゃないか」
「その昼飯どきを利用するんで…。会葬者全員にもれなくご馳走を出します」
「どんなものを出すんだ」
「さようですな、その場でも食べられるし、家に持って帰ってみやげにもなる重詰を一個ずつ渡しましょう」
「ふーん、ずいぶん贅沢なものを持たせるんだな」
「まず、日本橋の木屋か黒江屋に誂えました本蝋色、艶消し、隅切りの七寸ばかりの重箱ですな、むろん、からっぽじゃございません。一番下に詰めますものが弁松のお煮〆、まんなかが与兵衛寿司、一番上が風月堂のお菓子てぇんですな。これを三越に誂えました大幅の緋縮緬の風呂敷に包んでみんなに一個ずつ配りましょう」
「たいそう贅沢なものを持たすんだな。それが一個、いくら位になるんだ」
「75円もあれば足りましょう」
「何人前要る」
「五千人前もあれば足りましょう」
「ばかな入費を掛けるな、この野郎」
「で、あの棺まえの読経は陰気ですから絶対に止します」
「仏葬式で経を読まないのかい。引導をどうやって渡すんだ」
「芸者を呼んで、このごろ流行る喜撰崩しかなんか唄わせましょう」
「芸者が出るか」
「新橋、柳橋、芳町、下谷、赤坂、吉原あたりのきれい首を二百人ばかり選って芸者の手鼓舞を出します」
「手鼓舞が出るか」
これは メッセージ 1540 (unhoo さん)への返信です.
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