Re: 李朝文学「春香伝」
投稿者: trip_in_the_night 投稿日時: 2006/04/14 01:36 投稿番号: [79 / 1329]
>両班でも未婚の素晴らしい娘さんはいるのかもしれませんが、
>その権力者はそういう女性は手に入れづらい、だから彼女をということなのでしょうか。
両班の娘に素晴らしい教養ある女性がいた、という考えには少し疑問があります。
ご存知と思いますが、イザベラ・バードの「朝鮮紀行」には、次のように書かれています。
第二十九章 朝鮮の女性の地位
『少女向けのこの国独自の学校はなく、上流階級の女性は朝鮮固有の文字が読めるものの、読み書きのできる朝鮮女性は一〇〇〇人にひとりと推定されている。』
『夫の遊興の仲間や相手は同性の友人知人や妓生で、その夫婦関係はある朝鮮紳士がわたしに語った「めとるのは妻、惚れているのは妾」という簡潔なことばに要約される。 』
第三十章 キリスト教伝道団
『妓生はごく幼いころから、さまざまな楽器の演奏、歌舞、読み書き、詠唱、手芸など、ほかの朝鮮女性には欠けていて妓生としての魅力を高めてくれる教養やたしなみの訓練を受ける。妓生の定めは上流階級の男性に楽しいひとときをすごさせるところにあり、朝鮮人男性は自分の妻の知性がどれほど開発されていなくともおかまいなしなのに、妓生にはこれだけの教育が不可欠なのである。』
また、両班の娘は「蟄居」しているため、男性が存在を知ることも、手に入れることも難しかったと思います。
第二十九章 朝鮮の女性の地位
『完全に蟄居するのが上流階級では厳然としたルールなのである。女性には専用の敷地と住まいがあり、男性用の住まいの窓はその方向に開いてはいけないことになっている。客も訪ねた家の女性についてはいっさい言及してはならない。元気かどうか尋ねるなどもってのほかで、女性はいないと考えるのが礼儀なのである。』
『七歳で男女はべつべつになり、女の子は厳しく奥にこもらされて結婚前は父親と兄弟以外、また結婚後は実家と嫁ぎ先の親族以外、男性にはまったく会えなくなる。女の子は極貧層でもみごとに隠れており、朝鮮をある程度広く旅行したわたしでも、六歳以上とおぼしき少女には、女性の住まいでものうげにうろうろしている少女たちをのぞき、ひとりも出会ったことがない。』
『ある朝鮮人がヒーバー・ジョーンズ氏に率直に語っているように、男が自分の妻を信頼しないからではなく、都市社会と上流階級の風紀が想像を絶するほどに乱れ、男どうしが信頼し合えなかったからである。かくして下層階級をのぞき、女性は老いも若きもすべてが法よりもつよい力を持つしきたりにより、家の奥に隠されている。夜間にしかるべく身を覆って出かけるか、どうしてもという場合にぴったりと扉や窓を閉ざした輿に乗って旅行したり人を訪ねたりするのが、中流以上の朝鮮女性にとっては唯一の「外出」で、下層階級の女性が外出するのはもっぱら働くためである。 』
『ダレ神父[『朝鮮教会史序論』の著者]によれば、故意と偶然のいかんによらず、よその男と手が触れ合っただけでも、娘は父親に、妻は夫に殺され、自害する女性すらいたという。』
第三十章 キリスト教伝道団
『妓生は教養や芸事を身につけていることと蟄居していないことから、・・・』
結局、男性が目にできる教養ある女性とは、妓生しかいなかったと。
>その権力者はそういう女性は手に入れづらい、だから彼女をということなのでしょうか。
両班の娘に素晴らしい教養ある女性がいた、という考えには少し疑問があります。
ご存知と思いますが、イザベラ・バードの「朝鮮紀行」には、次のように書かれています。
第二十九章 朝鮮の女性の地位
『少女向けのこの国独自の学校はなく、上流階級の女性は朝鮮固有の文字が読めるものの、読み書きのできる朝鮮女性は一〇〇〇人にひとりと推定されている。』
『夫の遊興の仲間や相手は同性の友人知人や妓生で、その夫婦関係はある朝鮮紳士がわたしに語った「めとるのは妻、惚れているのは妾」という簡潔なことばに要約される。 』
第三十章 キリスト教伝道団
『妓生はごく幼いころから、さまざまな楽器の演奏、歌舞、読み書き、詠唱、手芸など、ほかの朝鮮女性には欠けていて妓生としての魅力を高めてくれる教養やたしなみの訓練を受ける。妓生の定めは上流階級の男性に楽しいひとときをすごさせるところにあり、朝鮮人男性は自分の妻の知性がどれほど開発されていなくともおかまいなしなのに、妓生にはこれだけの教育が不可欠なのである。』
また、両班の娘は「蟄居」しているため、男性が存在を知ることも、手に入れることも難しかったと思います。
第二十九章 朝鮮の女性の地位
『完全に蟄居するのが上流階級では厳然としたルールなのである。女性には専用の敷地と住まいがあり、男性用の住まいの窓はその方向に開いてはいけないことになっている。客も訪ねた家の女性についてはいっさい言及してはならない。元気かどうか尋ねるなどもってのほかで、女性はいないと考えるのが礼儀なのである。』
『七歳で男女はべつべつになり、女の子は厳しく奥にこもらされて結婚前は父親と兄弟以外、また結婚後は実家と嫁ぎ先の親族以外、男性にはまったく会えなくなる。女の子は極貧層でもみごとに隠れており、朝鮮をある程度広く旅行したわたしでも、六歳以上とおぼしき少女には、女性の住まいでものうげにうろうろしている少女たちをのぞき、ひとりも出会ったことがない。』
『ある朝鮮人がヒーバー・ジョーンズ氏に率直に語っているように、男が自分の妻を信頼しないからではなく、都市社会と上流階級の風紀が想像を絶するほどに乱れ、男どうしが信頼し合えなかったからである。かくして下層階級をのぞき、女性は老いも若きもすべてが法よりもつよい力を持つしきたりにより、家の奥に隠されている。夜間にしかるべく身を覆って出かけるか、どうしてもという場合にぴったりと扉や窓を閉ざした輿に乗って旅行したり人を訪ねたりするのが、中流以上の朝鮮女性にとっては唯一の「外出」で、下層階級の女性が外出するのはもっぱら働くためである。 』
『ダレ神父[『朝鮮教会史序論』の著者]によれば、故意と偶然のいかんによらず、よその男と手が触れ合っただけでも、娘は父親に、妻は夫に殺され、自害する女性すらいたという。』
第三十章 キリスト教伝道団
『妓生は教養や芸事を身につけていることと蟄居していないことから、・・・』
結局、男性が目にできる教養ある女性とは、妓生しかいなかったと。
これは メッセージ 76 (aki_kaze_u_ru_ru さん)への返信です.
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