朝鮮李朝の特徴的なところ2
投稿者: aki_kaze_u_ru_ru 投稿日時: 2006/11/08 22:45 投稿番号: [449 / 1329]
さて明の制度をそっくり輸入したので、当然科挙も輸入した。しかしそれは違った形として朝鮮半島に定着する。科挙は役人を試験によって選ぶ制度であるが朝鮮においてはそれが、変質し両班(ヤンバン)という李朝での社会階層の最上層と形成するものとなる。これについてはWikipediaを参照されたい。その記述はだいたい宮嶋博史:両班(ヤンバン)、中公新書、にそっていると思う。
それによればその階層に属するか否かは法的、制度的に規定されているわけではない。科挙は本来個人が試験を受けて合格するものだが両班に属するかどうかは個人が科挙を受けなくても一族が両班ならばその階層の一員になるのである。
つまり、世襲的要素が強くなり、本来の「公開試験によって役人を選ぶ」システムからは全く逸脱したものになっているのである。
これにはひとつには朱子学が関係している。
人の死後をどう考えるかに四つのケースがあろう。1.死んだら一切消滅する立場、2.天国あるいは地獄へ行くという考え方、3.輪廻転生という考え方、これらに対し儒教の立場は4.死者の魂はそのまま地上(その家のなか)にとどまるのである。
朝鮮、中国の儒教にあっては、親、あるいは先祖に対する孝行が第一の徳目である。そこで朝鮮においては祖父母の祖父母、四代の先祖に対してそれを生けるがごとくに祭り、食事を供せねばならない。これに季節の祭祇が加わると、両班本家の長男は、年中いそがしくて試験勉強をする間がない。だから一族のうちの誰かが科挙にうかればそれもよいことになる。
これは メッセージ 448 (aki_kaze_u_ru_ru さん)への返信です.
固定リンク:https://yarchive.emmanuelc.dix.asia/1835396/mfbdabdabaaf_1/449.html