太平洋戦争の大義名分
投稿者: JK_partnership 投稿日時: 2001/05/16 14:04 投稿番号: [4257 / 60270]
しかし,shinkuuboakagiさんは本当に造詣が深くていらっしゃいますね。正直申し上げてただただ驚くばかりです。
太平洋戦争の大義名分についていろいろ議論があるところだと思います。ロシアからの国防のため,ABCD包囲網による兵糧責めによるもの,帝国政府の拡大主義によるものなどあるでしょうが,仰るとおり「アジア解放」という側面も確かに否定できないかもしれません。白人国家が次々とアジアの国々を植民地化していた時代ですから,有色人種の日本人としてはこれを看過できなかったというのも考えられます。また,実際に日本の状況を見て勇気づけられた植民地民がいたならば,そういった事実も素直に認めるべきでしょう。しかし,やはりそれが当時の日本にとって本当の理由であったかは,仰るとおり今となってはわからないかもしれません。
しかし,「アジアの解放」を本来の大義名分とするには,「なぜ朝鮮を併合し,中国に傀儡政権を樹立,同時に軍を進めたのか」というところに疑問が残ります。なぜ中国と戦う必要があったのでしょう。中国はアヘン戦争辺りから骨抜きにされ欧米の植民地化のおそれがあったとはいえ,当時でさえ独立を保っていましたので。また,開戦から遡ること約30年前の朝鮮についていえば,末期の李氏朝鮮がたとえ政治的機能を失いかけていたとしても,これを日本が併合し朝鮮民族の自決権を剥奪してしまわなければならない理由はなんだったのか,思い当たる理由がありません。朝鮮については太平洋戦争に絡めるのは難しいのは承知の上ですが,何か帝国政府の動きを一貫して説明するのが難しいように思います。独立を保っている国家を保護国化するというのは,いくら植民地主義最盛期の当時にあっても「拡大主義」と言われることはあっても「解放」とは言えないのではないでしょうか。単純に考えれば,朝鮮は日本本土より当時仮想敵国だったロシアに地理的に近く,本土防衛のために都合が良かったために併合した,中国は豊富な資源があったため,となってしまいます。
これは メッセージ 4214 (shinkuuboakagi さん)への返信です.
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