チャングムの戦い⑱ にゃごや美食編
投稿者: toapanlang 投稿日時: 2006/01/27 23:42 投稿番号: [1662 / 6952]
三河を過ぎ、尾張に入ったチャングム、名古屋城下の殷賑振りに目をみはります。
「江戸や大坂もすごかったけど、このまちも格別ね」
かつての尾張侯宗春さまのおかげで、天下有数の繁華街ができたのです。旅籠に入ったチャングム、さっそく街の見物に出ます。
「まぁ。なんてきれいなの」
大須のにぎわいはどうでしょう。まばゆいばかりに堤燈が輝き、人々の笑顔が満ち溢れています。
歩きまわって空腹をおぼえたチャングム、一軒の茶店の前で足を止めました。
「『女性のための茶店』?」
そういえば、イルボンの女性とはあまり接した記憶がありません。興味を覚えたチャングムは店に入っていきました。
「いらっさい!」
女主人の元気な声が出迎えます。
「おや、お客さん、朝鮮の方?きれいなチマチョゴリじゃないの。ささっ、こっちに座んなさい」
主人の進めるままに席につくと、既に先客がいました。甘そうな顔立ちの女性、楓の葉をかんざしに飾った女性、鞠の柄の着物を着た女性の3人です。
「へー、朝鮮から来たの?」
「朝鮮の女性ってどんな苦労してるの?」
「日本の印象ってどう」
興味津々な3人+「姐さん」と呼ばれている女主人にたちまち質問攻めされ、つっかえながらもチャングムは答えていきます。
一刻後、すっかりうちとけたチャングムたちは、食事をすることにしました。
「名古屋に来たら、これを食べなきゃぃかんのだわ」
そういって姐さんが取り寄せてくれたのは、小さなお櫃に入って出てきた鰻丼です。
「?鰻なら浜松で食べましたけど、これは鰻が細かく切ってありますね」
けげんそうなチャングムに姐さんは微笑みます。
「これはちょっと変わった食べ方をするの。一杯目は茶碗によそって普通に食べて」
とりあえずいわれたとおりに食べ始めます。浜松のものと遜色のない美味です。
「二杯目は、よそったあと、わさびや薬味を入れて食べて」
言われたとおりにすると、一杯目とは違った味が口の中で広がります。
「最後は、お茶漬けにするの」
さらさらっと胃の中に入っていくご飯はしつこさを感じさせません。
「マシッソヨ(おいしかった)!なんという料理ですか?」
「ひつまぶし、っていうのよ」
「ヒツマブシ・・・」
こんないいものはウリナラの人々にも食べてもらいたい!そうだ!
天才料理人の血が騒ぎます。
「姐さん、厨房を貸してもらっていいですか?」
「え、ええ」
チャングムの気迫に押されながら姐さんは承諾します。
「まずは」
白いご飯の上に、ナムルなどの具を美しく飾り付け、目でも楽しむ。
「そして」
コチュジャンなどの調味料を入れてまぜて、味の変化を楽しむ。
「最後は」
出し汁を入れ、飯粒の最後の一粒まで余すことなく味わう。
「できた!」
こうしてチャングムは、ひつまぶしにヒントを得て「ピピンバ」を作り出したのでした。
なお、現代のウリナラの人々は、目で楽しむことをせず、あせってすぐにかき混ぜてしまいます。ほんとせっかちさんなんですね。
「江戸や大坂もすごかったけど、このまちも格別ね」
かつての尾張侯宗春さまのおかげで、天下有数の繁華街ができたのです。旅籠に入ったチャングム、さっそく街の見物に出ます。
「まぁ。なんてきれいなの」
大須のにぎわいはどうでしょう。まばゆいばかりに堤燈が輝き、人々の笑顔が満ち溢れています。
歩きまわって空腹をおぼえたチャングム、一軒の茶店の前で足を止めました。
「『女性のための茶店』?」
そういえば、イルボンの女性とはあまり接した記憶がありません。興味を覚えたチャングムは店に入っていきました。
「いらっさい!」
女主人の元気な声が出迎えます。
「おや、お客さん、朝鮮の方?きれいなチマチョゴリじゃないの。ささっ、こっちに座んなさい」
主人の進めるままに席につくと、既に先客がいました。甘そうな顔立ちの女性、楓の葉をかんざしに飾った女性、鞠の柄の着物を着た女性の3人です。
「へー、朝鮮から来たの?」
「朝鮮の女性ってどんな苦労してるの?」
「日本の印象ってどう」
興味津々な3人+「姐さん」と呼ばれている女主人にたちまち質問攻めされ、つっかえながらもチャングムは答えていきます。
一刻後、すっかりうちとけたチャングムたちは、食事をすることにしました。
「名古屋に来たら、これを食べなきゃぃかんのだわ」
そういって姐さんが取り寄せてくれたのは、小さなお櫃に入って出てきた鰻丼です。
「?鰻なら浜松で食べましたけど、これは鰻が細かく切ってありますね」
けげんそうなチャングムに姐さんは微笑みます。
「これはちょっと変わった食べ方をするの。一杯目は茶碗によそって普通に食べて」
とりあえずいわれたとおりに食べ始めます。浜松のものと遜色のない美味です。
「二杯目は、よそったあと、わさびや薬味を入れて食べて」
言われたとおりにすると、一杯目とは違った味が口の中で広がります。
「最後は、お茶漬けにするの」
さらさらっと胃の中に入っていくご飯はしつこさを感じさせません。
「マシッソヨ(おいしかった)!なんという料理ですか?」
「ひつまぶし、っていうのよ」
「ヒツマブシ・・・」
こんないいものはウリナラの人々にも食べてもらいたい!そうだ!
天才料理人の血が騒ぎます。
「姐さん、厨房を貸してもらっていいですか?」
「え、ええ」
チャングムの気迫に押されながら姐さんは承諾します。
「まずは」
白いご飯の上に、ナムルなどの具を美しく飾り付け、目でも楽しむ。
「そして」
コチュジャンなどの調味料を入れてまぜて、味の変化を楽しむ。
「最後は」
出し汁を入れ、飯粒の最後の一粒まで余すことなく味わう。
「できた!」
こうしてチャングムは、ひつまぶしにヒントを得て「ピピンバ」を作り出したのでした。
なお、現代のウリナラの人々は、目で楽しむことをせず、あせってすぐにかき混ぜてしまいます。ほんとせっかちさんなんですね。
これは メッセージ 1655 (toapanlang さん)への返信です.
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