チャングムの戦い 大江戸捜査網⑧
投稿者: toapanlang 投稿日時: 2006/01/12 20:41 投稿番号: [1630 / 6952]
さて、田沼邸を辞したチャングム一行。
手がかりを求めて、聞き込みを続けます。
「そういえば、築地だったか、いや月島のほうでなにやら変わったようすの人が絵を描いていたそうです」
昼過ぎ、とある民家でついにそれらしき情報が手に入りました。
「それかもしれません。三冬様、その月島とやらへ案内してください」
江戸湾そばの月島へは以外と時間がかかりました。着いたころにはもう夜です。それでも聞き込みを開始します。
「こんな顔だったかどうかは覚えてないけど、砂浜で一心不乱に絵を描いている人が今日もいたよ。明日も来るんじゃないか」
漁家のおっちゃんは、チャングムの見せた人相書きには首をひねりましたが、耳寄りな情報を教えてくれました。
「では、今晩はここで泊まることにしよう。旅籠があったはずだ」
小兵衛の先導で旅籠へ向かう一行。
と、闇の中から足音が響き、5、6人の男が飛び出してきました。定石どおりチャングム一行を包囲して一斉に刀を抜いて構えます。
背中合わせにチャングムを守って、静かに鯉口を切る小兵衛と三冬。上段に構えて真っ先に飛び込んできた男2人を、それぞれ居合抜きで斬って落とします。さすが無外流の使い手です。
「こいつらもたいした腕じゃなさそうだな」
「はい。ただの浪人でしょうね」
浪人たちは、手ごわいと見たか無理な手出しをせず、包囲の輪を一定に保ったまま対峙します。小兵衛たちもチャングムを守っているため、下手に攻めることができません。
ん、なにやら地面を蹴る音が近づいてきます。グンクツの音、いや馬の音です。パカラッパカラッ。
「いぃっきゅぅさぁーん!」
↑間違った。
「父上ぇー、三冬どのぉー」小兵衛の息子大治郎です。
馬の音とその声に浪人たちは一瞬気を取られました。それを見逃す2人ではありません。さっと地をすべるように駆け、一人ずつ斬捨てました。
残った二人は逃げ出します。近づいてきた大治郎が一人をすれ違いざまに斬捨てました。別方向に跳んだ一人がさらに走ろうとしたとき、一瞬棒立ちになって倒れ込みました。
「?」
駆け寄る小兵衛と三冬、大治郎。男の心の臓の裏には短い矢が刺さっていました。
「口封じか」
「父上、こんな矢は見たことが無いです」
「こ、これはウリナラの矢!」
そのころ、松平越中守の屋敷。
「内藤、チャングムが襲われたとな」
「はい御前。たまたま通りかかった女剣士が助けたので、小弥太が手を出すには及びませんでした」
「そして、襲撃者たちは今朝死体になっていたと」
「撲殺されたようです。なんとも不可思議な殺し方でございます。小弥太には引き続きチャングムを尾行させます」
「ふむ・・・ところで例のやつは?」
「はい。十蔵に探索を命じています」
「ご公儀どころか朝鮮の体面に関わる事態になるやもしれぬ。くれぐれも慎重にな」
チャングムの行く手を阻むものはいったい?
手がかりを求めて、聞き込みを続けます。
「そういえば、築地だったか、いや月島のほうでなにやら変わったようすの人が絵を描いていたそうです」
昼過ぎ、とある民家でついにそれらしき情報が手に入りました。
「それかもしれません。三冬様、その月島とやらへ案内してください」
江戸湾そばの月島へは以外と時間がかかりました。着いたころにはもう夜です。それでも聞き込みを開始します。
「こんな顔だったかどうかは覚えてないけど、砂浜で一心不乱に絵を描いている人が今日もいたよ。明日も来るんじゃないか」
漁家のおっちゃんは、チャングムの見せた人相書きには首をひねりましたが、耳寄りな情報を教えてくれました。
「では、今晩はここで泊まることにしよう。旅籠があったはずだ」
小兵衛の先導で旅籠へ向かう一行。
と、闇の中から足音が響き、5、6人の男が飛び出してきました。定石どおりチャングム一行を包囲して一斉に刀を抜いて構えます。
背中合わせにチャングムを守って、静かに鯉口を切る小兵衛と三冬。上段に構えて真っ先に飛び込んできた男2人を、それぞれ居合抜きで斬って落とします。さすが無外流の使い手です。
「こいつらもたいした腕じゃなさそうだな」
「はい。ただの浪人でしょうね」
浪人たちは、手ごわいと見たか無理な手出しをせず、包囲の輪を一定に保ったまま対峙します。小兵衛たちもチャングムを守っているため、下手に攻めることができません。
ん、なにやら地面を蹴る音が近づいてきます。グンクツの音、いや馬の音です。パカラッパカラッ。
「いぃっきゅぅさぁーん!」
↑間違った。
「父上ぇー、三冬どのぉー」小兵衛の息子大治郎です。
馬の音とその声に浪人たちは一瞬気を取られました。それを見逃す2人ではありません。さっと地をすべるように駆け、一人ずつ斬捨てました。
残った二人は逃げ出します。近づいてきた大治郎が一人をすれ違いざまに斬捨てました。別方向に跳んだ一人がさらに走ろうとしたとき、一瞬棒立ちになって倒れ込みました。
「?」
駆け寄る小兵衛と三冬、大治郎。男の心の臓の裏には短い矢が刺さっていました。
「口封じか」
「父上、こんな矢は見たことが無いです」
「こ、これはウリナラの矢!」
そのころ、松平越中守の屋敷。
「内藤、チャングムが襲われたとな」
「はい御前。たまたま通りかかった女剣士が助けたので、小弥太が手を出すには及びませんでした」
「そして、襲撃者たちは今朝死体になっていたと」
「撲殺されたようです。なんとも不可思議な殺し方でございます。小弥太には引き続きチャングムを尾行させます」
「ふむ・・・ところで例のやつは?」
「はい。十蔵に探索を命じています」
「ご公儀どころか朝鮮の体面に関わる事態になるやもしれぬ。くれぐれも慎重にな」
チャングムの行く手を阻むものはいったい?
これは メッセージ 1626 (toapanlang さん)への返信です.
固定リンク:https://yarchive.emmanuelc.dix.asia/1835396/ffc4znrbbkoc0ah_1/1630.html