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国際貿易競争

投稿者: J_Fooker 投稿日時: 2002/11/24 08:51 投稿番号: [1682 / 9237]
>国際貿易競争において、国同士の優劣の差が生じている

この場合、何を基準にして優劣を論じておられるのですか?

例えば、貿易収支に関して言えば、世界一の経済先進国であるアメリカは、同時に巨大な貿易赤字国です。
しかし、このことを以って、
「アメリカは、貿易黒字を計上しつづけている日本より劣る」
と主張できないことは明らかですよね。
アメリカの貿易赤字が続いているのは、単純に、彼らが自国で生産した以上に使っているからです。

あるいは、輸出の品目構成に基づいて優劣を論じるケースも考えられます。
例えば、
高付加価値ハイテク製品の輸出に特化した先進国は、低付加価値の一次産品・ローテク製品の輸出に特化した途上国より、国際貿易において常に優位にたっている
と主張する人も確かにいます。
(これは「プレビッシュ・シンガー命題」と呼ばれています)
しかし、この主張が事実出ないことはすでに実証的に証明されています。
なお、これを検証するのは、先進国と途上国の交易条件(輸出価格/輸入価格)の推移を比較すれば良いだけです。

繰り返しになりますが、貿易市場で競争しているのはあくまでも企業です。
現実の世界では、政府が企業の貿易に直接的に関与するケースが少なくないので、国ごとに競争しているという印象を抱きやすいのですが、国民経済レベルで国同士が貿易競争しているわけではありません。

国単位で考えれば貿易は、
「それぞれの国が自国の持つ条件おいてもっとも効率的に生産活動を行い、余剰を交換し合うことでお互いに利益を得ること」
と言えます。

>その相対的とは、国内における相対的比較を云っているのであって、対外的な相対比較とは一致しないのでは無いでしょうか?

これは上の結論にも関連していることですが、比較優位に対する誤解が含まれています。
比較優位については、↓をご参照ください。

http://www2u.biglobe.ne.jp/~hmminami/note-bouekikiso.htm

で、相対的な生産コストが変わっても比較優位自体が消滅するわけではないことは、以下のページでさまざまな数値例を試してみることでも確認できます。
(分数を使って数式化しても簡単に理解できます)

http://www.law.hiroshima-u.ac.jp/profhome/tohya/model/ricardo.htm

勿論、これらの説明や例は非常に単純化したもので、現実の生産や貿易は当然これよりはるかに複雑です。
ですが、そのことは比較優位という貿易論の基本を無効化するようなものではありません。
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