朝鮮食べ物談義

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デポチプ

投稿者: jgeilsbandfreek 投稿日時: 2007/07/27 05:28 投稿番号: [1460 / 6487]
  この夏、韓国を旅行するみなさんにぜひ行ってほしいのが、昔ながらのデポチプ(マッコルリ酒場)です。庶民の酒マッコルリは、ホテルの中のレストランやバーでは飲むことができません。市場や繁華街の路地裏を散歩し、サラリーマンで賑わっている店を探して、気後れせず店に入りましょう。店はあっさり見つけてしまうより、1時間くらい路地をさまよい歩いて、ようやく辿り着くほうがありがたみがあります。汗をかいた身体にしみこむ冷えたマッコルリは、生ビールに負けない「甘露」の極みです。

江原道 束草市の「番地オンヌン酒幕(番地のない酒場)」では、つきだしに豆腐とダイコンのナムルが出た
全羅北道 南原市の「東三チプ」。中央のブタカルビ以外は、すべてサービスのつきだしだった
全羅北道 全州市には「マッコルリ横丁」があり、デポチプが30軒ほど集まっている。この「ヨンジンチプ」では、ヤカン入りマッコルリを頼むと、つきだしが10皿以上出る
忠清北道 清州市の「三味チプ」は、軽く火を通したパジョンを客が自ら焼き上げる形式
エイの旨味と香りが野菜にしみこんだホンエチム(エイ蒸し煮)。ソウル中央市場の近くにある「30年伝統ホンオチム・フェ」で
ソウル江東区にある「木浦民俗村」のエイのレバ刺し。脂がのっていて口の中でとろけそう。発酵味がないので身より食べやすい
  席に着くと、酒母(ジュモ=女将)がマッコルリのたっぷり入ったヤカンを持って来てくれます。マッコルリは地域によって米が多いもの、麦が多いものなど多少の違いはありますが、うんちくは後回し。「つべこべ言わずに飲む」のがマッコルリの醍醐味です。

  ステンレスかプラスチックの浅い椀にマッコルリを注ぎます。酒の色は真珠のようなものもあれば、アイボリーのようなものもあります。表面をよく見ると小さな気泡が生まれては消え、消えては生まれています。我慢できないので、ひと口含むと、ひなびた甘さと酸っぱさが口の中や鼻の奥に広がります。ゴクリと飲み込むと微炭酸が立ちのぼり、6度程度のほのかなアルコールが感じられ、気持ちがふわっとします。

  デポチプでは、すぐにつまみを頼まなくても大丈夫です。物価の高いソウルでも、キムチやナムルの2〜3皿はサービスで付いてきますからね。真っ赤なキムチをひと口つまんだら、その後口に再びマッコルリを流し込みます。発酵食品に発酵飲料を合わせるというのは、韓国らしい飲食のしかたです。パジョン(お好み焼き)、焼きサバ、ゆでた豚肉、エイなど、マッコルリに合うつまみは多々ありますが、マッコルリ通の多くが「キムチが基本、キムチが最高」と言っています。

  マッコルリ→キムチ→マッコルリ。これを繰り返していると、おなかの底からふわりふわりと酔いがのぼって来ます。さっきまで仕事でピリピリしていた人も、いつのまにか口角が上がっているはず。腹の立つことがあっても許してしまいそうです。腰をすえて飲む気になったら、酒母に自慢の料理を頼みましょう。原稿を書いている私も我慢ができなくなってきました。エイのレバ刺しに塩をつけて一杯やることを想像したら、もう仕事が手につきません。家から目と鼻の距離にあるデポチプに「カッタオッケヨ〜!(行ってきま〜す!)」


マッカルリか、マッコリか、
というどうでもよいことが気になるが・・・

私はビ−ルの方が良い。
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