朝鮮を笑う

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斜め上の雲 73

投稿者: toapanlang 投稿日時: 2006/08/05 02:37 投稿番号: [1702 / 2847]
  朴政権の功罪は、教育面においても大きいものがあった。
  朴は、ナショナリズムをそだてるため民族主義の色彩がひじょうに濃い教育政策をとった。その中心は徹底した反共教育であった。
  また、漢字を支那、日本の属国である象徴として廃止し朝鮮民族独自の文字であるハングルを称揚することで属国根性を払拭しようともした。
  ハングル重視政策は李承晩時代からとられていたが、それをさらに推しすすめ、六七年には漢字廃止五ヵ年計画を策定し、七〇年からは漢字教育を全面廃止し、使用を停止するようになった。
  それらの教育を受けた国民は、飛躍的な経済発展による自信に裏打ちされたこともあって、朝鮮民族の優秀性をうたがわないようになっていった。

  だが、副作用もあった。
  自民族の優秀性を鼓舞することで、反日感情――嫉妬、蔑視、劣等感、憧憬といったものが渾然一体となった――が台頭するはめになった。日本を低くみることで相対的におのれを高みにおき、優位性を強調するようになったのである。
  朴自身は反日教育がすなわち愛国心教育であると考えたわけではなかったかもしれないが、内輪もめという悪弊のある韓国人は「反日」という共通理念の前ではみごとに団結した。これ以降、内政の矛盾や内部対立などの問題をかかえこんださいには反日を鼓吹して国論の統一をはかり、国民の目を日本にそらさせることで問題をなし崩し的にうやむやにしてしまう、という手法が愛用されるようになった。そのゆき着いた先が二十一世紀の糜爛しきった韓国の政治風土であるといっていい。

  ハングルについても同様である。
  ハングルは世界一の文字である、とむじゃきに信じこんだ韓国人は、やがて朝鮮語をもひっくるめてその優秀性を誇示し他の文化を見くだすようになっていった。
「ハングルで表記できないものはない」
「韓国語は優美であり、東洋のフランス語である」
  といった思いこみがその代表的なものである。
  十四世紀に世宗大王の命によってつくられたこの文字は「訓民正音」とよばれ、民族の固有文字としては後発であり、他民族の文字を研究し朝鮮民族の言語形態にあうようにつくられたためきわめて合理的であった。しかし依然として公式文章は漢文であり、士大夫階級は「諺文(オンモン)」とよばれたハングルを公式にはつかわなかった。
  このハングルをひろめたのは皮肉なことに日本人であった。福沢諭吉の弟子井上角五郎が漢字とハングルを併用した新聞『漢城週報』を発行したのが一八八六年のことである。
  また、併合後も学校の初等教育では「国語」である日本語の読方・書方・綴方とならんで「朝鮮語」の読方・書方が教えられた。一九二〇年には、朝鮮総督府が最初のハングル辞典を編集発行した。
  朝鮮言葉で「偉大な文字」という意をあらわす「ハングル」と正式に称するようになったのは光復後であった。

  ついでながらいうと、日本どころか解放後の中国においても漢字廃止論があった。
「漢字は複雑であるため知識階級の独占物となっていた。民衆を無知のままにとどめおいた元凶である」
  として、ローマ字表記による発音記号であるピンインを採用し、簡体字をつくり、また「機」を「机」としたように、煩瑣な漢字は同音の簡便な漢字で代用しようとした。一説には将来的には漢字の全廃をめざしていたという。
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