朝鮮を笑う

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解説:斜め上の雲 38

投稿者: toapanlang 投稿日時: 2006/06/06 00:14 投稿番号: [1536 / 2847]
>朴も張総理も単独では相手を制することはできそうもなく、参謀総長がどちらにつくかで決着がつくだろう。
(せいぜい高く売りつけてやろう)
  かんたんに旗幟を闡明にすることもあるまい。かれは内心ほくそえみながら退出した。

  参謀総長の張都暎は、東洋大学史学科在学中に学徒出陣して少尉任官した人物であり、英語が流暢で米軍の受けもよく、政権に従順であるため首脳部の覚えもめでたく、張勉総理が同郷・同姓のよしみもあって抜擢したとのことです。
  二股をかけた、という解釈は『韓国大統領列伝』(池東旭)の記述に拠りました。そのほうが面白そうだったので。
  また、クーデター成功後は、本文にもあるようにうまく利用されて追い出されました。殺されなかっただけましかもしれません。もっとも、米軍に受けがよい人物を簡単に殺すこともできますまいが。

>クーデター部隊は漢江をわたって陸軍本部と放送局を制圧した。閣僚が次々と逮捕されるなかで、半島ホテルに宿泊していた張勉総理は逮捕直前に脱出、地下にもぐった。

  張勉総理は、ホテルを脱出したあとアメリカ大使館職員宿舎にあらわれるのですが、身分を明かさなかったため守衛に開門を拒まれ、修道院に潜伏します。彼はカトリックで、支持基盤も信者たちでした。
  結局、同胞相打つ流血の惨事を懼れたのかどうか、彼はクーデター鎮圧の闘争を選ばずベタ降りしてしまいます。蟄居した後1966年にひっそりと死去したといいます。
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