解説:斜め上の雲 31
投稿者: toapanlang 投稿日時: 2006/05/17 01:03 投稿番号: [1482 / 2847]
>日本のマスコミは、李の失政によって困窮する農家のようすを報道しつづけた。そのいっぽうで、北朝鮮の宣伝を側面援護するように、北朝鮮を建設途上の楽園として美しくえがいた寺尾五郎ら左翼人士の訪朝記や新聞報道が流されつづけた。
寺尾五郎日朝協会理事(日本共産党書記長宮本顕治の秘書)の訪朝記『三八度線の北』は59年4月の刊行ですが、少し紹介します。
日本社会は本当に高く進んでいるのかと疑問を投げる段です。
「町には車が溢れ、道には公衆電話が立ちならんでいる。それにともなう自動車強盗と神風運転手、そして公衆電話の料金泥棒、これは高く進んでいることなのか?」
「日本のように、各部屋にバス・トイレ・電話・ラジオ・テレビつきの旅館が林立していて、人目をしのぶ情事のために、いたれりつくせりの設備がととのっていることは『高く進んでいる』ことなのか?」
北朝鮮の社会・経済状況を弁護するために日本を貶ししめようと必死ですな。
また、金日成の導く「千里馬運動」で第一次五カ年計画の終了する六一年には、国民一人当たりの生産額で、北は日本を追い越すとして、
「日本が東洋一の工業国を自負していられるのは、せいぜい今年か来年のうちだけである」「ソ連はアメリカを追い越し、中国は英国を追い越し、朝鮮はその北半部だけで目本を追い越すとしたら、世界はどう変わるであろうか」
とお花畑全開です。
なお、寺尾は六〇年に「朝鮮解放十五周年慶祝日朝協会使節団」秘書長として訪朝したとき、列車の中で帰国者の青年三人に取り囲まれ、
「俺たちはお前の著書を信じてこの国にやってきた。北の事情はお前が書いたのとはまったく反対だ。騙されて一生を棒に振った俺たちをどうしてくれる」
と吊るし上げを食らったそうです。(日朝協会岡山県支部副支部長の呉貴星の著書『楽園の夢破れて』より)
これは メッセージ 1478 (toapanlang さん)への返信です.
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