「住」と「往」
投稿者: tuutuu32 投稿日時: 2005/06/17 01:19 投稿番号: [9927 / 18519]
粛宗実録
巻三〇
二十二年九月戊寅
鷹鳥猫倭船亦来泊、船人皆恐、渠倡言欝島本我境、倭人何敢越境侵犯、汝等可共縛之、仍進船頭大喝、倭言吾等本住松島、偶因漁採出来、今当還往本所、松島即 子山島、此亦我國地、汝敢住此耶
この史料記載の「住」は後の史料の記述から「往」の誤記であり、安龍福に怒られた倭人は、
①松島へ向かう途中
②たまたま鬱陵島へ寄り
③漁労を終え、松島へ帰るところと言った。
④これに対して、安は
⑤そこも朝鮮の地だ。どうして、そこに行けるんだ。
と言ったとする解釈がありますが、この解釈では、倭人はどこから出発して、鬱陵島に寄ったことになるのでしょうか。
①隠岐から松島へ向かうところだったが、何かの理由で90キロ離れた鬱陵島へ来て、漁労し、松島を経て隠岐へ帰るところだ。
②隠岐から松島経由で鬱陵島へきて、暫くの間在住して漁労し、そろそろ帰ろうと思っていたときに、安と遭遇し、松島に仕事が残っていたので、松島に向かうところだ。
①だとすると、日本人の中には、当時、松島での漁労を目的に渡海した者があったことになります。
②は、安の供述にもあるように、日本人が松島で仕事をしていたことになり、一見辻褄があうような気がします。
しかし、「本所」という語句が気になります。「本所」というのは、私の感覚では「本来の居所」なんですが。違う解釈はあり?
また、「還往」を帰るという意味以外に解釈されている方はいないと思いますので、粛宗実録を字句どおり素直に読んでも、話の真偽は別として、辻褄があうと思うのですが。
これは メッセージ 9925 (okinotorisima2004 さん)への返信です.
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