竹島

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「竹島日本領派」の松島放棄対応2

投稿者: hangetsujoh 投稿日時: 2003/01/21 21:13 投稿番号: [806 / 18519]
   さて、堀氏自身は国際法を同論文にこう記しました。

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   現実にある領土紛争を、実際に処理できる手だては国際法である。しかし、その国際法を関係国が納得するように適用するためには、まず紛争についての事実認識自体に共通の基盤がなければならない。とすれば、現在双方の現実の国益と国民感情のために膠着状態にある日本の領土問題についても、その紛争地域の歴史を具体的客観的に解明していくことは、何らかの進歩的な刺戟を与えることになるのではなかろうか(注2)。
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   堀氏の思惑通り、堀論文は研究者に刺戟を与えました。いまでは、研究者の間で堀氏が解明した明治政府の「竹島・松島放棄」に異議をとなえる人はだれもいないようです。といっても、その史実にふれる学者は少ないようですが。やけどを恐れて、あえて火中の栗を拾おうとしないのでしょうか。
   下條正男氏などはいろいろ文を書いても、堀論文については沈黙しているようなので、あるいは堀論文の存在すら知らないのかもしれません。

   一方、なかには堀論文をさんざん批判しても、堀氏の一大成果である「明治政府の竹島・松島放棄」から目をそらしたままで領土を論じる学者もいるから驚きます。
   その人は前回すこし紹介した芹田健太郎氏です。同氏は著書で日本の松島(竹島=独島)経営を竹島渡海免許や、今では否定されている「松島渡海免許」から説きおこし、明治期の「松島開拓願い」や軍艦天城の派遣など含めて概観しましたが、なぜか肝心の明治政府による「竹島ほか一島放棄」については一言半句もふれせんでした。
   そのあげく「このようにして、竹島に対する日本の実効的支配は第二次大戦の終了まで平穏に続けられた」と締めくくりました(注3)。日本に不利になりそうな所だけを徹底的に無視すれば、どのような結論も可能ですが、そのときは研究者として失格であることはいうまでもありません。単なるデマゴギーにすぎません。
   カイロ宣言があるかぎり、明治政府の松島(竹島=独島)放棄が今日の領有権問題にまったく無関係であるとは、私にはとうてい信じられません。

(注1)塚本孝「竹島領有権問題の経緯」『調査と情報』第289号、国会図書館,1996, P5
(注2)堀和生「一九〇五年日本の竹島領土編入」『朝鮮史研究会論文集』第二四号、1987
(注3)芹田健太郎『日本の領土』中公叢書,2002,P162

   (半月城通信)http://www.han.org/a/half-moon/
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