「日本の固有領土」説の検証3
投稿者: hangetsujoh 投稿日時: 2004/09/20 22:56 投稿番号: [5707 / 18519]
日本政府は、さすがに船員からの又聞きの話を引用するのに気が引けたのか、これらの史料を単に「興味深い」とするにとどめたようでした。しかし、これはまだましかも知れません。資料価値がなくても、ともかくそうした史料が実在するのですから。
それに反して、史料もないのに、さも実在したかのように主張したのが「松島渡海免許」です。うえの外交文書に「幕府から渡海を免許された松島」と記しましたが、最近では川上健三氏の「松島渡海免許」説を信じる日本の研究者はひとりもいないようです。それを否定する見解が池内敏氏や、竹島日本領派の塚本孝氏などから出されましたが、どうやらくだんの下條正男氏すらさすがにこれにはふれていないようです。
「松島渡海免許」は、かつての日本政府にとって「竹島=独島経営」を裏づける強力な資料であり、韓国の愼𨉷廈教授ですら最近の資料でその存在を認めていたくらいでした。私も一時それに惑わされていましたが、何とも罪作りな捏造です。しかし、旧石器の例を持ちだすまでもなく、捏造の効果が大きければ大きいほど、それが露見した時の反動は大きいものです。現時点で竹島=独島に関する歴史論争の趨勢は決したようなものではないでしょうか。
それを反映してか、外務省のホームページ「竹島=独島問題」には、上記に書いた史料は影かたちもありません。わずかに長久保赤水を持ちだして<「改正日本輿地(ヨチ)路程全図」(1779年)では現在の竹島を位置関係を正しく記載している>と記すのみで、「固有領土」につながる文献史料の記述は一切ありません。
結論として、竹島=独島が「日本の固有領土」であることを裏づける信頼性のある史料は外務省のホームページが暗示するように、明治時代はおろか江戸時代にも何一つありません。
発見される史料は、出雲松江藩の『隠州視聴合紀』といい、幕府の「御尋の御書付」といい、鳥取藩の返答書といい、すべて竹島=独島が異国であることを証明するものばかりです。
<江戸時代の「竹島一件」>
http://www.han.org/a/half-moon/hm095.html#No.6981
結局、日本政府による竹島=独島の「日本の固有領土」説は外務省の単なるプロパガンダにすぎないようです。
(注1)塚本孝「竹島領有権をめぐる日韓両国政府の見解」『レファレンス』2002.6,P53、国立国会図書館
(注2)川上健三『竹島の歴史地理学的研究』(復刻版)古今書院,1996(初版1966)
(注3)内藤正中『竹島(鬱陵島)をめぐる日朝関係史』多賀出版,2000,P88
(半月城通信)http://www.han.org/a/half-moon/
それに反して、史料もないのに、さも実在したかのように主張したのが「松島渡海免許」です。うえの外交文書に「幕府から渡海を免許された松島」と記しましたが、最近では川上健三氏の「松島渡海免許」説を信じる日本の研究者はひとりもいないようです。それを否定する見解が池内敏氏や、竹島日本領派の塚本孝氏などから出されましたが、どうやらくだんの下條正男氏すらさすがにこれにはふれていないようです。
「松島渡海免許」は、かつての日本政府にとって「竹島=独島経営」を裏づける強力な資料であり、韓国の愼𨉷廈教授ですら最近の資料でその存在を認めていたくらいでした。私も一時それに惑わされていましたが、何とも罪作りな捏造です。しかし、旧石器の例を持ちだすまでもなく、捏造の効果が大きければ大きいほど、それが露見した時の反動は大きいものです。現時点で竹島=独島に関する歴史論争の趨勢は決したようなものではないでしょうか。
それを反映してか、外務省のホームページ「竹島=独島問題」には、上記に書いた史料は影かたちもありません。わずかに長久保赤水を持ちだして<「改正日本輿地(ヨチ)路程全図」(1779年)では現在の竹島を位置関係を正しく記載している>と記すのみで、「固有領土」につながる文献史料の記述は一切ありません。
結論として、竹島=独島が「日本の固有領土」であることを裏づける信頼性のある史料は外務省のホームページが暗示するように、明治時代はおろか江戸時代にも何一つありません。
発見される史料は、出雲松江藩の『隠州視聴合紀』といい、幕府の「御尋の御書付」といい、鳥取藩の返答書といい、すべて竹島=独島が異国であることを証明するものばかりです。
<江戸時代の「竹島一件」>
http://www.han.org/a/half-moon/hm095.html#No.6981
結局、日本政府による竹島=独島の「日本の固有領土」説は外務省の単なるプロパガンダにすぎないようです。
(注1)塚本孝「竹島領有権をめぐる日韓両国政府の見解」『レファレンス』2002.6,P53、国立国会図書館
(注2)川上健三『竹島の歴史地理学的研究』(復刻版)古今書院,1996(初版1966)
(注3)内藤正中『竹島(鬱陵島)をめぐる日朝関係史』多賀出版,2000,P88
(半月城通信)http://www.han.org/a/half-moon/
これは メッセージ 5706 (hangetsujoh さん)への返信です.
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