竹島=独島は見えるか
投稿者: hangetsujoh 投稿日時: 2004/02/01 10:38 投稿番号: [3514 / 18519]
半月城です。竹島=独島が鬱陵島からみえるかどうかの議論はどうやら結論がでたようですが、念のために4,5年前に書いた文を転載します。
http://www.han.org/a/half-moon/hm066.html#No.434
「歴史会議室」
【名 前】半月城
【タイトル】竹島(独島)は見えるか
【メッセージ】12/19 09:45
鬱陵島から 95km も離れた小島の竹島(独島)が本当に見えるのかどうか、
実は私も半信半疑だっただけに、みなさんの議論は参考になりました。これは
『世宗実録』など韓国側資料の文献批判に影響する重要な問題なので、この際、
すこし真剣に考えたいと思います。
まず、実際に鬱陵島から竹島(独島)を見たという報告ですが、『軍艦新
高行動日誌』(1904.9.25)に、<松島東南望楼臺ヨリ望遠鏡ヲ以テ見タル「リ
ャンコ」島>として島の観測図が紹介されています(注1)。
その図で島は三つに分かれていますが、水平線近くまでよく見えているよ
うです。ただし、望楼台の高さなどくわしいことはわかりません。
さて望遠鏡が一般的でなかった『世宗実録』の時代、竹島(独島)が肉眼
で見えたかどうかですが、目の視力や気象条件など事情は複雑なようです。
まず目の視力ですが、1.0というのは 5m 離れた所からC字型をしたラン
ドルト環の切れ目 1.5mmを見分けられる能力と定義されています。これは視角
がほぼ1分、すなわち 1/60度に相当します(注2)。
竹島(独島)の場合、高さが174mですが、かりにそのうち100mを見るとす
るとその視角は 3.6分になり、視力的には千里眼や遠視でなくても十分識別可
能といえます。ちなみに、この視角は 5m先で 5.2mmの識別能力に相当します。
したがって目の能力からすれば、竹島(独島)は肉眼で十分観測可能とい
えますが、問題は気象条件です。島の明るさや大気の清澄度、気温と水温の差
によっては、たとえ望遠鏡を使っても見えません。
島の明るさからいうと、浅見さんのコメントにあったように西日が射す午
後や夕方が有利なようです。
また大気の温度は海水温よりかなり低いと海面にもやがたつので、寒風が
強い日は無理と思われます。他方、大気の清澄度は天高く馬肥える秋が一番と
いえます。
こうしてみると、竹島(独島)を見やすいのは秋の午後といえます。軍艦
「新高」が、鬱陵島の望楼台から竹島(独島)を観測した日付が9月25日に
なっているのもうなずけるところです。
ところで、気象条件は最良と仮定して見える距離 D(海里)と見る人の高度
h(m)や対象物の高さ H(m)の関係式は下記のようになります(注4)。ただし
RTSQは平方根を表します。また、1海里は 1852mになります。
D = 2.09 (RTSQ(H) + RTSQ(h))
この式を使って、島の見え方を梶村氏はこう解説しました(注3)。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
竹島=独島の最高峰を 174m として計算したばあい、49海里離れた鬱陵
島からでも、海抜 120m以上の所からなら見えることになる。ただし 120m地点
からでは、頂上の一点が点として見えるにすぎない。
竹島=独島の海抜 50m以上の部分が面として視認できるのは、鬱陵島の海
抜 284mの地点である。また海抜 200mの地点からなら、約 96m以上の部分が見
えることになり、少なくとも竹島=独島の西島頂部の三角形が見えることにな
る。
(つづく)
http://www.han.org/a/half-moon/hm066.html#No.434
「歴史会議室」
【名 前】半月城
【タイトル】竹島(独島)は見えるか
【メッセージ】12/19 09:45
鬱陵島から 95km も離れた小島の竹島(独島)が本当に見えるのかどうか、
実は私も半信半疑だっただけに、みなさんの議論は参考になりました。これは
『世宗実録』など韓国側資料の文献批判に影響する重要な問題なので、この際、
すこし真剣に考えたいと思います。
まず、実際に鬱陵島から竹島(独島)を見たという報告ですが、『軍艦新
高行動日誌』(1904.9.25)に、<松島東南望楼臺ヨリ望遠鏡ヲ以テ見タル「リ
ャンコ」島>として島の観測図が紹介されています(注1)。
その図で島は三つに分かれていますが、水平線近くまでよく見えているよ
うです。ただし、望楼台の高さなどくわしいことはわかりません。
さて望遠鏡が一般的でなかった『世宗実録』の時代、竹島(独島)が肉眼
で見えたかどうかですが、目の視力や気象条件など事情は複雑なようです。
まず目の視力ですが、1.0というのは 5m 離れた所からC字型をしたラン
ドルト環の切れ目 1.5mmを見分けられる能力と定義されています。これは視角
がほぼ1分、すなわち 1/60度に相当します(注2)。
竹島(独島)の場合、高さが174mですが、かりにそのうち100mを見るとす
るとその視角は 3.6分になり、視力的には千里眼や遠視でなくても十分識別可
能といえます。ちなみに、この視角は 5m先で 5.2mmの識別能力に相当します。
したがって目の能力からすれば、竹島(独島)は肉眼で十分観測可能とい
えますが、問題は気象条件です。島の明るさや大気の清澄度、気温と水温の差
によっては、たとえ望遠鏡を使っても見えません。
島の明るさからいうと、浅見さんのコメントにあったように西日が射す午
後や夕方が有利なようです。
また大気の温度は海水温よりかなり低いと海面にもやがたつので、寒風が
強い日は無理と思われます。他方、大気の清澄度は天高く馬肥える秋が一番と
いえます。
こうしてみると、竹島(独島)を見やすいのは秋の午後といえます。軍艦
「新高」が、鬱陵島の望楼台から竹島(独島)を観測した日付が9月25日に
なっているのもうなずけるところです。
ところで、気象条件は最良と仮定して見える距離 D(海里)と見る人の高度
h(m)や対象物の高さ H(m)の関係式は下記のようになります(注4)。ただし
RTSQは平方根を表します。また、1海里は 1852mになります。
D = 2.09 (RTSQ(H) + RTSQ(h))
この式を使って、島の見え方を梶村氏はこう解説しました(注3)。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
竹島=独島の最高峰を 174m として計算したばあい、49海里離れた鬱陵
島からでも、海抜 120m以上の所からなら見えることになる。ただし 120m地点
からでは、頂上の一点が点として見えるにすぎない。
竹島=独島の海抜 50m以上の部分が面として視認できるのは、鬱陵島の海
抜 284mの地点である。また海抜 200mの地点からなら、約 96m以上の部分が見
えることになり、少なくとも竹島=独島の西島頂部の三角形が見えることにな
る。
(つづく)
これは メッセージ 3379 (guiseinoyuu さん)への返信です.
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