竹島

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獨島問答Q38

投稿者: hangetsujoh 投稿日時: 2003/11/23 21:13 投稿番号: [2676 / 18519]
Q38.安龍福は二度も日本へ渡り、鬱陵島と獨島(于山島)を守るのに大きな功をたてたが、朝廷はかれにそれなりに報償したのか?

ANS.報償どころか、罰を与えようとしたが、対日強硬派がやっとそれを押しとどめた。
   安龍福の第1次渡日は日本の大谷家の漁夫に拉致されて行ったのだが、朝鮮政府側では、空島政策が適用され入れないようになっている鬱陵島に入ったという軽い罪だけを問えばいいのであった。
   しかし、安龍福の第2次渡日は問題が単純ではなかった。まず当時はすでに朝鮮と日本の関係は、かならず対馬島主の窓口と朝鮮側が対馬島主に刻み与えた図章に依拠するよう約定されていた。しかるに、安龍福は対馬島の窓口を無視したまま、直接に伯耆州太守と外交交渉をしたのであり、日本側がこれを処罰せよと強硬に抗議してきたためである。
   また、安龍福の第2次渡日は拉致されたり漂流したのではなく、安龍福が初めから目的をもって準備したのち、政府の許可なしに故意に国境を越え日本へ行ったのである。
   このために安龍福が帰国して江原道の襄陽に停泊し、文書で前後の事情を報告するや、朝鮮の朝廷はまず安龍福をソウルに呼んで拘束したのだが、これをめぐって大臣間で論争がおきた。
   左議政の尹址善は穏健対応派の建議を受け、万一、安龍福を死刑に処しなければ今後よこしまな民の中には他国へ行き、事をしでかす者が多くなるであろうから、安龍福には極刑を与えるしかないと主張した。
   司憲部がこれに同調し、極刑を主張した。反面、知事の申汝哲は安龍福の功が罪より大きいのでかれに罪をかぶせてはならないとして即時釈放するよう主張した。
   領中枢知事 南九萬は、安龍福を殺せば対馬島主のみ喜ぶだけであり、国の弱体をみせると日本との外交において侮られるとして極刑に極力反対した。領議政の柳尚運は南九萬の主張を支持した。
   こうした争論のすえに、国王が南九萬の中間策を採用して安龍福を死刑から減刑して幽閉し、のちに強硬対応派がかれを釈放してやった。朝鮮王朝後期の実学派である大学者の星湖 李翼は安龍福の件に対し「星湖[イ塞]説」の鬱陵島条で次のように論評した。

  「考えるに、安龍福はまさに英雄豪傑である。微賤な一介の漁夫として万死をかえりみず国家のために強敵と対峙し、邪悪な心根をへし折り、何代も尾を引いた紛争を終わらせ、一郡県の地を回復したのであり、傅介子や陳湯に比べれば、その仕事はもっと困難なものであり、英明な者でなければできないことである」
   星湖 李翼以後では五州 李圭景をはじめ、あらゆる実学者が安龍福の業績を高く評価し、当時の朝鮮朝廷大臣たちの短見と愚かさを辛辣に批判した。

   (半月城通信)http://www.han.org/a/half-moon/
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