Re: 「抗議出来なかった」のか?
投稿者: chaamiey 投稿日時: 2009/02/22 11:02 投稿番号: [17368 / 18519]
これは、以前にこの掲示板で紹介されていた韓国施政改善に関する協議会の記録です。
国立公文書館アジア歴史資料センター
「単行書・韓国施政改善ニ関スル協議会要領筆記・韓国元老ノ伊藤統監招待会席上談話要領〜」
レファレンスコード A04017269100
1905年12月に韓国統監府が設置されましたが、統監府と韓国政府との間では定期的な意見交換の場が設けられていました。一部を拾い書きして見ましたが、この資料からも、韓国政府側としては、言いたいことがあるならば言える状況にあったと判断できますね。
韓国施政改善に関する協議会第65回
明治41年(1908年)12月25日
統監府側 統監伊藤博文ほか
韓国政府側 総理大臣李完用ほか各大臣及び次官
<明治42年度の予算についての総括協議>(52枚目から)
伊藤「予算はまとまったのか」
荒井度支部次官「はい、内協議は終わりました。」
伊藤「ではこの席で決定していいわけだな」
李首相「おおよそ昨日の内閣会議でまとまりましたが、なお3点ほど課題が残っています。内務部は、水上警察が原案のとおり3ヶ所は認められないということであれば、せめて一ヶ所は設置したいと言っています。教育部は、実業学校設立が財政上無理ということであれば、小規模な形でもいいから是非やりたいと言っています。それから農商工部の博覧会経費です。これらはいずれも有用な経費ですから何とか予算に入れたいのですが、そうすると他の経費を削ることになるのでなかなか難しく、慎重に考慮しなければいけないと思っているところです。」
伊藤「そう言っても、査定がすんだからには今さら他の経費を削減するというわけにはいかんのではないか。自分の見方としては、韓国では海岸線が長く島も多いから水上警察を設置していくというのは大変だし、今そこまでの必要があるかも良く分からないし、もう少し様子を見るべきではないですかな。実業学校は、既にいくつかある。小さな実業学校を増やしてもあまり意味がないのではござらんか。韓国人が教育に関心を持っているのは事実だが、学んだ者をどう活用するのか。韓国の状況が平常に戻り、人心が実行を重んずる状況にならなければ学校を卒業した者が使用される場がない。」
李教育部大臣「学校の件で一言申し上げます。一方で学校を起こし生徒を養成すると共に、他方において実業を発達させる必要があるというのはその通りです。自分としても、統監がおっしゃるように実業に注目せずにとかく空論に走る傾向があるのは知っており、これは矯正していかなければならないと思っています。その一方で、これまで設置している十三道の普通学校を卒業した者にさらなる高等の教育の道を開こうと思って、十三道に一校の簡易な実業学校を設置する案を出したのです。先般、自分が各地方を巡視して見聞したところによれば、実業学校は全部官立でなくても、公立として地方の資産家から寄付をしてもらうという見込みもあります。そうすれば、一校あたり3〜4000円で設立できます。十三校全部が無理というのであれば半分でも設立したいのです。」
伊藤「あなたの考えは一面ではもっともだが、世の中のことは需要と供給の関係が大事です。」
そして、伊藤は、韓国の実業が卒業生を吸収できるほど発達しているのか、まだ、国民自身が実業を起こすべしという気風がない、それを育てることが先決だ、実業なくして富国はない、実践の土台がないところに高等教育はかえって弊害にもなる、などの長広舌をふるう。統監が強硬に反対するのに対し李教育部大臣はもう一度意見を述べる。
李教育部大臣「来年度設置したいと思っている実業学校は程度の低いもので、例えば農家の子弟に、稲を刈ったあとにはどうすべきかというような簡易なことであって直ちに父兄の職業に応用して利益のある道理と技術を教えるに過ぎないものです。」
これに対して伊藤が再び長い話をして反対を繰り返し、さすがにここでこの件は終了し、他の話にうつる。
国立公文書館アジア歴史資料センター
「単行書・韓国施政改善ニ関スル協議会要領筆記・韓国元老ノ伊藤統監招待会席上談話要領〜」
レファレンスコード A04017269100
1905年12月に韓国統監府が設置されましたが、統監府と韓国政府との間では定期的な意見交換の場が設けられていました。一部を拾い書きして見ましたが、この資料からも、韓国政府側としては、言いたいことがあるならば言える状況にあったと判断できますね。
韓国施政改善に関する協議会第65回
明治41年(1908年)12月25日
統監府側 統監伊藤博文ほか
韓国政府側 総理大臣李完用ほか各大臣及び次官
<明治42年度の予算についての総括協議>(52枚目から)
伊藤「予算はまとまったのか」
荒井度支部次官「はい、内協議は終わりました。」
伊藤「ではこの席で決定していいわけだな」
李首相「おおよそ昨日の内閣会議でまとまりましたが、なお3点ほど課題が残っています。内務部は、水上警察が原案のとおり3ヶ所は認められないということであれば、せめて一ヶ所は設置したいと言っています。教育部は、実業学校設立が財政上無理ということであれば、小規模な形でもいいから是非やりたいと言っています。それから農商工部の博覧会経費です。これらはいずれも有用な経費ですから何とか予算に入れたいのですが、そうすると他の経費を削ることになるのでなかなか難しく、慎重に考慮しなければいけないと思っているところです。」
伊藤「そう言っても、査定がすんだからには今さら他の経費を削減するというわけにはいかんのではないか。自分の見方としては、韓国では海岸線が長く島も多いから水上警察を設置していくというのは大変だし、今そこまでの必要があるかも良く分からないし、もう少し様子を見るべきではないですかな。実業学校は、既にいくつかある。小さな実業学校を増やしてもあまり意味がないのではござらんか。韓国人が教育に関心を持っているのは事実だが、学んだ者をどう活用するのか。韓国の状況が平常に戻り、人心が実行を重んずる状況にならなければ学校を卒業した者が使用される場がない。」
李教育部大臣「学校の件で一言申し上げます。一方で学校を起こし生徒を養成すると共に、他方において実業を発達させる必要があるというのはその通りです。自分としても、統監がおっしゃるように実業に注目せずにとかく空論に走る傾向があるのは知っており、これは矯正していかなければならないと思っています。その一方で、これまで設置している十三道の普通学校を卒業した者にさらなる高等の教育の道を開こうと思って、十三道に一校の簡易な実業学校を設置する案を出したのです。先般、自分が各地方を巡視して見聞したところによれば、実業学校は全部官立でなくても、公立として地方の資産家から寄付をしてもらうという見込みもあります。そうすれば、一校あたり3〜4000円で設立できます。十三校全部が無理というのであれば半分でも設立したいのです。」
伊藤「あなたの考えは一面ではもっともだが、世の中のことは需要と供給の関係が大事です。」
そして、伊藤は、韓国の実業が卒業生を吸収できるほど発達しているのか、まだ、国民自身が実業を起こすべしという気風がない、それを育てることが先決だ、実業なくして富国はない、実践の土台がないところに高等教育はかえって弊害にもなる、などの長広舌をふるう。統監が強硬に反対するのに対し李教育部大臣はもう一度意見を述べる。
李教育部大臣「来年度設置したいと思っている実業学校は程度の低いもので、例えば農家の子弟に、稲を刈ったあとにはどうすべきかというような簡易なことであって直ちに父兄の職業に応用して利益のある道理と技術を教えるに過ぎないものです。」
これに対して伊藤が再び長い話をして反対を繰り返し、さすがにここでこの件は終了し、他の話にうつる。
これは メッセージ 17366 (puracyaka2007 さん)への返信です.
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