『蔚陵島事蹟』以後の竹島=独島認識2
投稿者: ban_wol_seong 投稿日時: 2006/05/28 21:33 投稿番号: [14506 / 18519]
さて、塚本氏は上記の文につづけて「安龍福は朝鮮人として初めて松島(今日の竹島)を実見し」と書きましたが、これは必ずしも正しくないようです。下條正男氏によれば「鬱陵島には初めて渡り、島の地理に詳しくなかった安龍福は、同行の朝鮮人から、于山島の存在を教えられていたのである(注3)」とされました。
つまり、安龍福が子山島(于山島)を実見する以前に于山島の正しい認識がすでに広まっていたようでした。それが逸書「輿地志」(1656)に反映されたとみられます。
その後、上記の「松島はすなわち于山島、これまた我が国の地」という認識は官撰書『萬機要覧』(1808)、『増補文献備考』(1908)などに繰り返し記述され(注4)、国家として于山島(竹島=独島)に対する領有意識が持続されたことは特筆に値します。
なお、官撰書以外の私的な資料では竹島=独島に対する認識が必ずしも正しくない図書もありますが、領有権問題においては官撰書の認識が優先することはいうまでもありません。
先日、下條正男氏がCSスカパー256ch「ニュースの深層」5月15日放送の番組「竹島問題 現状と今後の課題」で玄采の『大韓地誌』をとりあげ、そこに書かれた朝鮮東端の経度からすると、当時の朝鮮は竹島=独島を認識していなかったと述べていましたが、そうした雑多な私書は枝葉末節であることはいうまでもありません。重箱の隅をつつくようなものです。
日本の史書であれ、韓国の史書であれ、まず検討すべきは官撰書です。官撰書と私書の資料価値を峻別しないと、外務省のホームページのように「大谷、村川両家が幕府から鬱陵島を拝領し」などと途方もないことを事実であるかのように平然と書くことになりかねません。
(注1)『蔚陵島事蹟』
http://www.han.org/a/half-moon/shiryou/shisho_rok/ulleung_sajeok.pdf
(P1は『獨島研究文獻輯』より引用)
(注2)塚本孝「竹島領有権問題の経緯」『調査と情報』第289号,P3
(注3)下條孝『竹島は日韓どちらのものか』文春新書,2004,P70
(注4)『増補文献備考』巻31「輿地考」
http://www.han.org/a/half-moon/shiryou/shisho_rok/munheon_bigo.pdf
(半月城通信)http://www.han.org/a/half-moon/
つまり、安龍福が子山島(于山島)を実見する以前に于山島の正しい認識がすでに広まっていたようでした。それが逸書「輿地志」(1656)に反映されたとみられます。
その後、上記の「松島はすなわち于山島、これまた我が国の地」という認識は官撰書『萬機要覧』(1808)、『増補文献備考』(1908)などに繰り返し記述され(注4)、国家として于山島(竹島=独島)に対する領有意識が持続されたことは特筆に値します。
なお、官撰書以外の私的な資料では竹島=独島に対する認識が必ずしも正しくない図書もありますが、領有権問題においては官撰書の認識が優先することはいうまでもありません。
先日、下條正男氏がCSスカパー256ch「ニュースの深層」5月15日放送の番組「竹島問題 現状と今後の課題」で玄采の『大韓地誌』をとりあげ、そこに書かれた朝鮮東端の経度からすると、当時の朝鮮は竹島=独島を認識していなかったと述べていましたが、そうした雑多な私書は枝葉末節であることはいうまでもありません。重箱の隅をつつくようなものです。
日本の史書であれ、韓国の史書であれ、まず検討すべきは官撰書です。官撰書と私書の資料価値を峻別しないと、外務省のホームページのように「大谷、村川両家が幕府から鬱陵島を拝領し」などと途方もないことを事実であるかのように平然と書くことになりかねません。
(注1)『蔚陵島事蹟』
http://www.han.org/a/half-moon/shiryou/shisho_rok/ulleung_sajeok.pdf
(P1は『獨島研究文獻輯』より引用)
(注2)塚本孝「竹島領有権問題の経緯」『調査と情報』第289号,P3
(注3)下條孝『竹島は日韓どちらのものか』文春新書,2004,P70
(注4)『増補文献備考』巻31「輿地考」
http://www.han.org/a/half-moon/shiryou/shisho_rok/munheon_bigo.pdf
(半月城通信)http://www.han.org/a/half-moon/
これは メッセージ 14505 (ban_wol_seong さん)への返信です.
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