父称(その1)
投稿者: gades_pluton_1930 投稿日時: 2004/07/05 02:08 投稿番号: [9450 / 43168]
> あと夫婦別姓といえば北欧の国だったかな、一家総て別姓ってありませんでした?
必ずしも一家総て別姓になるとは限りませんが、
dylakeさんはアイスランドのことを書いているのだと思います。
アイスランド人の名乗りは、次の2通りがあり、
いずれかを選択できるようになっているようです。
(1)(親から子に受け継がれる)姓をもつ場合
アイスランドはデンマークの支配を受けていた時期がありますが、
姓の制度はデンマークから伝わってきたようです。
しかし、この(1)を選択している人たちは、アイスランド人口の約10%にしかならないようです。
(2)姓をもたない場合
この場合、
本人の名前(ファーストネーム)+父の名前から取った父称
という名乗りになります。
この「父称」は1代限りであり、孫や曾孫の代に伝えられるものではありません。
父称のつくりかたですが、
男子の場合、父親のファーストネームに息子を意味する-son(ソン)、
女子の場合、父親のファーストネームに娘を意味する-dottir(ドッティル)
をつけます。
dylakeさんが書いていたのは、(2)のケースというわけです。
昔(1986年)、アメリカのレーガン大統領(故人となってしまった)と
ソ連のゴルバチョフ共産党書記長が、アイスランドのレイキャビクで首脳会談をおこなった際、
両首脳をもてなしたのは、
ヴィグディス・フィンボガドッティル(Vigdis Finnbogadottir)という女性の大統領でした。
この大統領の名ですが、「フィンボガドッティル」は姓ではなく父称です。
彼女の父親のファーストネームが「フィンボガ」であることが分かります。
なお、ほかの北欧諸国(デンマーク、スウェーデン、ノルウェー)でよく見かける
Andersen(アンデルセン)、Nielsen(ニールセン)、Eriksson(エリクソン)といった
語尾に-senや-sonがつく姓は、父称が姓に転用されてしまったものです。
伝統的にバイキング(北欧系ゲルマン人)やスラブ人の社会では、
父称が使用されてきました。
> 世界規模で見ると、夫婦同姓の国の方が多数派なように思えますね。
これは、dylakeさんがおっしゃる通りです。
日本も明治以降、民法で夫婦同姓の制度を採用したわけです。
これは メッセージ 9407 (dylake2r5j1 さん)への返信です.
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