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よど号の娘を見て

投稿者: look_back_with_nostalgia 投稿日時: 2004/01/14 19:46 投稿番号: [4854 / 43168]
私も最初、とても反発を感じた。
めぐみさんや拉致被害者の子供達も帰っていないのに「厚顔」だと感じた。
特に八尾恵の娘については「それが拉致犯の身内の取る態度か図々しい」と思った。

ところが彼女の生い立ちを記した記事を見てなんとも哀れを禁じえず戸惑っている。
彼女は、日本潜伏中の1988年に逮捕されたよど号メンバーと八尾元経営者の二女として80年、北朝鮮で生まれ、85年ごろ両親が日本に渡って以降、別のメンバーの家族と生活を共にしていたそうである。
90年頃になって親が日本にいることをようやく両知らされ、94年頃から国際電話で話ができようになったと言う。
物心つくかつかぬかのうちに親と引き離されあの特殊な国で育ったのだと考える時余りにも哀れである。

彼女達と拉致被害者の子供達を同一視する向きもある。
しかしながら日本での受け入れ体勢が余りにも異なり過ぎる。
拉致被害者の子供達が極めて常識的かつ良識を備えた親族達のケアを期待できるのに比べ、よど号犯の子供達を受け入れる「支援者」と称する人々は余りにも思想的に偏りがあり過ぎるのではないだろうか。
そういう環境の違いを思う時、よど号犯の子供達が金賢姫や拉致被害者の様にマインドコントロールの影響を脱するのは困難ではないかと思う。
八尾恵さんら「転向者」の存在が突破口になる事を願う。
子供達が彼女に心を開いてくれると良いのだが。

それにしても騙されて北朝鮮での結婚を強要され、子供を産まされ、数奇な運命をたどった八尾恵も哀れである。
よど号が韓国の空港に着陸して本当に良かったと思う。
もしあのまま北朝鮮に多くの人々が連れていかれていたらどれほど多くの悲劇が生まれた事であろうか。
よど号犯達の犯罪がなかば失敗であったからこそ犯人の子供達は今日本へ帰る事ができたのだとも言える。
もし結果として多くの乗客が抑留されていたら今とは比べ物にならない憎悪が彼等に向けられ帰国等考えられはしなかったであろう。

このような社会的反響の大きな事件については犯人の身内の道義的責任を問う声も多い。
しかしながら犯罪者の身内であろうと、子供である以上社会的に保護されるべきだと思う。
アメリカの証人保護プログラムのようなシステムが作れないものだろうか。
サカキバラの兄弟やアーチャリー、よど号犯の子等、彼等に目立たない、平凡な市井の生活を与えてやる事は出来ないものだろうか。
彼らを追い詰めない社会を望まずにはいられない。
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