Re: 『憲法九条を世界遺産に』
投稿者: trip_in_the_night 投稿日時: 2006/11/16 21:14 投稿番号: [4687 / 7270]
>これはもう誰が作ったとかいう次元を超えたものだし、国の境すら超越した合作だし、奇跡的な成立の仕方だなと感じたんです。アメリカは、5年後の朝鮮戦争でまた振り出しに戻っていますしね。
>この憲法は、敗戦後の日本人が自ら選んだ思想であり、生き方なんだと思います。
>現実的な思考をすれば、国家にとって不戦しかあり得ない。
>ところが、日本国憲法はそうじゃない、非戦だと言い切っている。そこが日本国憲法のユニークさなんですね。国家が国家である自分とは矛盾する原理を据えているわけで、日本国憲法が世界遺産に指定されるに値するポイントですね。
このような軽い憲法論議で、日本国民の生命財産をもてあそぶのは、冗談でもやめて欲しいと思います。
この2人の論者も気付いている点と、欠落している点を明確にしましょう。
(以前、赤城艦長殿も述べられていたことですが。)
私も、憲法9条の理念や理想を否定するつもりはありません。
しかし日本国憲法は、理念的な諸外国・国際社会の前提条件の下で成立しています。
憲法前文の二段目と三段目には、次のように書かれています。
http://list.room.ne.jp/~lawtext/1946C.html
『平和を愛する諸国民の公正と信義に信頼して、われらの安全と生存を保持しようと決意した。』
『われらは、平和を維持・・・・しようと努めてゐる国際社会において、名誉ある地位を占めたいと思ふ。』
『われらは、いづれの国家も、自国のことのみに専念して他国を無視してはならないのであつて、政治道徳の法則は、普遍的なものであり、この法則に従ふことは、・・・各国の責務であると信ずる。』
つまり、日本国憲法9条の「戦争放棄、軍備及び交戦権の否認」が成立する前提条件は、諸外国・国際社会が日本と同じ責務や理念を負うという一方的な「信頼」です。
従って、その前提・信頼が崩れる場合、日本の安全保障は危険な状況に陥ります。
例えば、結婚式で新郎新婦は互いに「永遠の愛」を誓うわけですね。
少なくとも、2人が同じ契約書にサインしないと、「永遠の愛」も成立しません。
しかし日本国憲法の場合、新郎(又は新婦)の一方的な「永遠の愛」の宣言です。
日本国憲法は日本国民のみを法的に拘束するもので、諸外国や国際社会は拘束されません。
実際に夫(又は妻)が浮気をし、暴力を振るうことがあっても、「永遠の愛」で夫(又は妻)を拘束し、献身を求め続けることができるのでしょうか。
現在の日本国憲法の理念実現のために、全国民に財産生命の放棄を要求できるのでしょうか。
そんなバカなことを要求することはできないでしょう。
少なくとも自衛権に基づき、相応の軍備を保持し、実行するのが、国民を守る国家の最低限の責務です。
また憲法や法律で自衛権を具体的に規定し、その限界を示すことは法治国家として当然であり、また国際社会の信頼獲得になるものと思います。
現在の憲法の理念は理念として、現実の諸外国・国際社会に即応できる国防のあり方を定める必要があります。
>この憲法は、敗戦後の日本人が自ら選んだ思想であり、生き方なんだと思います。
>現実的な思考をすれば、国家にとって不戦しかあり得ない。
>ところが、日本国憲法はそうじゃない、非戦だと言い切っている。そこが日本国憲法のユニークさなんですね。国家が国家である自分とは矛盾する原理を据えているわけで、日本国憲法が世界遺産に指定されるに値するポイントですね。
このような軽い憲法論議で、日本国民の生命財産をもてあそぶのは、冗談でもやめて欲しいと思います。
この2人の論者も気付いている点と、欠落している点を明確にしましょう。
(以前、赤城艦長殿も述べられていたことですが。)
私も、憲法9条の理念や理想を否定するつもりはありません。
しかし日本国憲法は、理念的な諸外国・国際社会の前提条件の下で成立しています。
憲法前文の二段目と三段目には、次のように書かれています。
http://list.room.ne.jp/~lawtext/1946C.html
『平和を愛する諸国民の公正と信義に信頼して、われらの安全と生存を保持しようと決意した。』
『われらは、平和を維持・・・・しようと努めてゐる国際社会において、名誉ある地位を占めたいと思ふ。』
『われらは、いづれの国家も、自国のことのみに専念して他国を無視してはならないのであつて、政治道徳の法則は、普遍的なものであり、この法則に従ふことは、・・・各国の責務であると信ずる。』
つまり、日本国憲法9条の「戦争放棄、軍備及び交戦権の否認」が成立する前提条件は、諸外国・国際社会が日本と同じ責務や理念を負うという一方的な「信頼」です。
従って、その前提・信頼が崩れる場合、日本の安全保障は危険な状況に陥ります。
例えば、結婚式で新郎新婦は互いに「永遠の愛」を誓うわけですね。
少なくとも、2人が同じ契約書にサインしないと、「永遠の愛」も成立しません。
しかし日本国憲法の場合、新郎(又は新婦)の一方的な「永遠の愛」の宣言です。
日本国憲法は日本国民のみを法的に拘束するもので、諸外国や国際社会は拘束されません。
実際に夫(又は妻)が浮気をし、暴力を振るうことがあっても、「永遠の愛」で夫(又は妻)を拘束し、献身を求め続けることができるのでしょうか。
現在の日本国憲法の理念実現のために、全国民に財産生命の放棄を要求できるのでしょうか。
そんなバカなことを要求することはできないでしょう。
少なくとも自衛権に基づき、相応の軍備を保持し、実行するのが、国民を守る国家の最低限の責務です。
また憲法や法律で自衛権を具体的に規定し、その限界を示すことは法治国家として当然であり、また国際社会の信頼獲得になるものと思います。
現在の憲法の理念は理念として、現実の諸外国・国際社会に即応できる国防のあり方を定める必要があります。
これは メッセージ 4686 (trip_in_the_night さん)への返信です.
固定リンク:https://yarchive.emmanuelc.dix.asia/1835396/bdibf4bcta4na4bfa4aa4nffc4z5doc0bel_1/4687.html