Re: 朝P特集
投稿者: trip_in_the_night 投稿日時: 2006/08/25 01:48 投稿番号: [4412 / 7270]
(愛国を歩く:下)韓国の記憶
反日の余波揺れる
日本大使館に向かって、数十個の卵が大きな放物線を描いた。
それが合図だったかのように、デモ隊に警察官が飛びかかった。次々と参加者が連行された。警察車両の裏に連れて行かれ、何人もの警察官に取り囲まれた。
「顔を殴られたのは、生れて初めて。どこの国の警察なんだと思った」
ソウル市内のカフェで、朴載益(パクジェイク)さん(26)は淡々と語った。
昨年春にわき上がった反日運動の流れの中で、日本大使館に抗議デモをした時のことだ。20人近くが逮捕された。罰金20万ウォン(約2万5千円)を払い、釈放されたのは3日後だった。
なぜ、反日活動をするのか。
朴さんは「ある意味、愛国心からだと思う」と答え、こう付け加えた。
「ただ、日本のように侵略した過去を持つ国の愛国と、私たち郷土を奪われた弱小国家の愛国は、まったく違うんです」
□ □
ソウル市繁華街にある事務所には、壁いっぱいにごつごつと切り立った小島の写真が張られていた。横断幕に「漁業協定を破棄して、独島(竹島の韓国呼称)主権を取り戻そう」とハングルで書かれている。
日韓で領有権を争う竹島について、「国土を守る決意を全韓国民に伝えることが目的です」。民間団体「独島本部」議長の金△雨(キムポンウ)さん(55)はそう強調した。(△は王に奉)
団体は00年に発足し、メンバーは3千人ほどだが、20、30代が半数を占めるという。年に2回ほど「独島」に上陸する。
金さんが最後に島に渡ったのは6月だった。ソウルから飛行機と船を乗り継いで2泊3日。荒涼とした風景が、韓民族が経験してきた受難のイメージと重なり、悲しみがこみ上げる。
日本の愛国は侵略だが、韓国の愛国は侵略から国を守ること――。そう主張した後、少し悲しげな表情で言った。
「過去2世紀にわたって大国の侵略を受けたことで、私たち古い世代は被害意識を持ち続けてきた。若い世代には、その意識から脱して自分の存在を確立して欲しい」
□ □
ライブハウスが並ぶ若者の街、ソウルの弘大地区で、「愛国者」として知られるパンクバンド「ノーブレイン」のボーカリストと会った。
イ・ソンウさん(29)は01年7月、日本最大のロックイベント「フジ・ロック・フェスティバル」に出演し、ステージ上で旧日本軍の軍旗だった旭日旗を引き裂いた。
この事件は、日韓両国で大きく報道された。韓国メディアには「愛国的な快挙」と賛美され、日本ではインターネット上で非難と反発が殺到した。
本人は拍子抜けするほど柔軟な若者だった。
「実は、反日でも愛国でもない。人々の記憶に残るパフォーマンスをしたかっただけ」。イさんは、そう打ち明けた。
国旗である日の丸と軍旗は違うので問題ないと思ったという。当日朝、宿泊したホテルのシーツを無断借用して赤い油性フェルトペンで描いた。
事件後、韓国では英雄、日本では犯罪者扱いされた。あの行為は韓国民が抱える被害者意識を代弁してしまった、と今になって思う。「愛国という言葉を使うのは、自分に自信がないからだと思う。僕はこの国が好きだけど、愛国はいらない」
今の日本は、以前の自分のようなことをやっている、とイさんは言う。治りきっていないかさぶたをはがすように、わざと韓国人の痛みを刺激している――。
□ □
8月15日、ソウルの日本大使館そばで、小泉首相の靖国神社参拝に抗議する集会が行われた。数人がかりで旭日旗が引き裂かれると、周囲の報道陣が一斉にフラッシュをたいた。(続く)
日本大使館に向かって、数十個の卵が大きな放物線を描いた。
それが合図だったかのように、デモ隊に警察官が飛びかかった。次々と参加者が連行された。警察車両の裏に連れて行かれ、何人もの警察官に取り囲まれた。
「顔を殴られたのは、生れて初めて。どこの国の警察なんだと思った」
ソウル市内のカフェで、朴載益(パクジェイク)さん(26)は淡々と語った。
昨年春にわき上がった反日運動の流れの中で、日本大使館に抗議デモをした時のことだ。20人近くが逮捕された。罰金20万ウォン(約2万5千円)を払い、釈放されたのは3日後だった。
なぜ、反日活動をするのか。
朴さんは「ある意味、愛国心からだと思う」と答え、こう付け加えた。
「ただ、日本のように侵略した過去を持つ国の愛国と、私たち郷土を奪われた弱小国家の愛国は、まったく違うんです」
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ソウル市繁華街にある事務所には、壁いっぱいにごつごつと切り立った小島の写真が張られていた。横断幕に「漁業協定を破棄して、独島(竹島の韓国呼称)主権を取り戻そう」とハングルで書かれている。
日韓で領有権を争う竹島について、「国土を守る決意を全韓国民に伝えることが目的です」。民間団体「独島本部」議長の金△雨(キムポンウ)さん(55)はそう強調した。(△は王に奉)
団体は00年に発足し、メンバーは3千人ほどだが、20、30代が半数を占めるという。年に2回ほど「独島」に上陸する。
金さんが最後に島に渡ったのは6月だった。ソウルから飛行機と船を乗り継いで2泊3日。荒涼とした風景が、韓民族が経験してきた受難のイメージと重なり、悲しみがこみ上げる。
日本の愛国は侵略だが、韓国の愛国は侵略から国を守ること――。そう主張した後、少し悲しげな表情で言った。
「過去2世紀にわたって大国の侵略を受けたことで、私たち古い世代は被害意識を持ち続けてきた。若い世代には、その意識から脱して自分の存在を確立して欲しい」
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ライブハウスが並ぶ若者の街、ソウルの弘大地区で、「愛国者」として知られるパンクバンド「ノーブレイン」のボーカリストと会った。
イ・ソンウさん(29)は01年7月、日本最大のロックイベント「フジ・ロック・フェスティバル」に出演し、ステージ上で旧日本軍の軍旗だった旭日旗を引き裂いた。
この事件は、日韓両国で大きく報道された。韓国メディアには「愛国的な快挙」と賛美され、日本ではインターネット上で非難と反発が殺到した。
本人は拍子抜けするほど柔軟な若者だった。
「実は、反日でも愛国でもない。人々の記憶に残るパフォーマンスをしたかっただけ」。イさんは、そう打ち明けた。
国旗である日の丸と軍旗は違うので問題ないと思ったという。当日朝、宿泊したホテルのシーツを無断借用して赤い油性フェルトペンで描いた。
事件後、韓国では英雄、日本では犯罪者扱いされた。あの行為は韓国民が抱える被害者意識を代弁してしまった、と今になって思う。「愛国という言葉を使うのは、自分に自信がないからだと思う。僕はこの国が好きだけど、愛国はいらない」
今の日本は、以前の自分のようなことをやっている、とイさんは言う。治りきっていないかさぶたをはがすように、わざと韓国人の痛みを刺激している――。
□ □
8月15日、ソウルの日本大使館そばで、小泉首相の靖国神社参拝に抗議する集会が行われた。数人がかりで旭日旗が引き裂かれると、周囲の報道陣が一斉にフラッシュをたいた。(続く)
これは メッセージ 4407 (trip_in_the_night さん)への返信です.
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