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 とりあえずの資料1 

投稿者: usagigamemaimai 投稿日時: 2005/12/03 04:05 投稿番号: [3150 / 7270]
  ↓「日本文明77の鍵」より   「49軍隊」
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/416660435X/qid=1133549854/sr=1-1/ref=sr_1_10_1/249-9843834-2789120
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  日本が、近代になってヨーロッパ文明からまなんだ最たるものは、軍隊であり、戦争そのものであった。
  〜略〜
  軍隊とは巨大な官僚制機構である。明治憲法によって、軍の頂点には大元帥としての天皇がたち、軍の統帥権は、政府にではなく、天皇に属することになった。天皇は実質的なことはなにもしないという伝統があるために、統帥権の独立は、軍隊は自己の一存で軍事行動を決定できるということを意味していた。政府のコントロールは、軍事予算などでしかありえなかった。この政府と天皇(実質的には陸軍参謀本部と海軍軍令部)という、軍隊のコントロールの二重性は、軍が自己抑制によって政府の間接的コントロールに服することをやめれば、たちまち破綻をおこしてしまう。1930年のロンドン軍縮条約の調印をめぐって、この制度の致命的欠陥が露呈された。この条約は補助艦の総保有量を対米約七割に制限し、主力艦数を米・英各15隻、日本9隻にするなどをきめたもので、第一次世界大戦後、アメリカを仮想敵国としていた海軍は、この条約の調印に不満で、政府は統帥権をおかしていると非難した。首相はこの年に狙撃され、この問題をきっかけとして、軍部の政治介入がはじまった。「軍人は政治を論ぜず」とした軍人勅諭の精神は、軍事に関連した政策は統帥権の範囲内のことであるという観点から、再解釈された。こうして、軍人の自己抑制に歯止めがなくなった。
  軍は、物理的暴力の手段を独占した、巨大な組織であり、国内には、これに対抗できるような勢力はどこにもなかった。近代日本の最大の失敗は、ヨーロッパ文明からまなんだ、軍隊というデーモンを、政治的にも、思想的にも、うまく飼いならすことに失敗したことであったといえよう。戦争は政治の手段であるというクラウゼヴィッツの戦争哲学は、日本では戦争の手段としての政治になってしまった。陸軍のソ連、海軍のアメリカという仮想敵国は、軍人の心のなかでいつしかひとりあるきをはじめ、日本の国力を無視した軍事的冒険に駆りたてられるほどに、リアリティーをもつにいたった。軍事行動には、冷静な分析と、その分析をささえるさめたつよい精神力が必要である。しかし日本人にとって、軍隊はあまりの劇薬であった。強大な軍隊をかいならすには、日本人はあまりに歴史的体験が不足しており、ナイーブすぎたというべきであろう。かくして、日本は西洋文明の摂取に失敗したのである。
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