補足
投稿者: usagigamemaimai 投稿日時: 2005/04/20 03:19 投稿番号: [2276 / 7270]
「文明の生態史観」梅棹忠夫(1957)
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文明の生態史観
[II]
第一地域(西ヨーロッパと日本)は、歴史の型からいえば、塞外野蛮の民としてスタートし、第二地域からの文明を導入し、のちに、封建制絶対主義、ブルジョア革命をへて、現代は資本主義による高度の近代文明をもつ地域である。
・西北ヨーロッパの文明と日本の文明は、歴史的に比較するといろいろな点で共通性を持っている。どちらも古代においては、ローマ帝国およ び秦・漢・唐の帝国という巨大帝国の周辺に位置する蛮族の国である。中世においては、世界の諸地域の中で、この二つだけが、軍事封建制という特異なものを発展させた。そしてその中から絶対王政を経て、近代社会が生れ出てきたのである。
例えば、宗教改革、中世における民衆宗教の成立、都市住民の出現、ギルドの形成、自由都市連合の発達、海上貿易、農民戦争などの事がらが、日本でも西ヨーロッパでも見られる。
・もともと古代文明は全てこの地域(中国、インド、ロシア、アラブという第二地域)に発生しながら、封建制を発展させることなく、その後、巨大な専制帝国をつくり、その矛盾に悩み、多くは第一地域諸国の植民地ないしは半植民地となり、最近にいたってようやく、数段階の革命をへながら、あたらしい近代化の道をたどろうとしている地域である。
・仏教とキリスト教は、(中略)その発生の地からは消え去ったけれど、他の土地において、おおいに広く伝播した。(中略)仏教は、その東のきわみ、日本群島にゆきつき、キリスト教は、その西のきわみ、西ヨーロッパ諸国に行き着いた。
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これは メッセージ 2275 (usagigamemaimai さん)への返信です.
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