初心者のための日韓議論場

Yahoo! Japan 掲示板トピックビューアー

[ << 最初のページ | < 前のページ | メッセージリスト | 掲示板表示 | [ メッセージ # ] | 次のページ > | 最後のページ >> ]

三・一運動論 7

投稿者: tell_me_honto_gou_2004 投稿日時: 2004/08/27 15:10 投稿番号: [1566 / 7270]
新聞紙法違反事件に発展した。浪人会などの国粋主義者は、大々的に朝日攻撃の運動を展開した。

  しかし今日の時勢は、もはやかくの如き個人的なる不合理の横行を許さない。むろんその局に当る者は少数の識者であるに相異ないが、しかし彼等を動かすものは、大体に於て国民の間に流るる犯し難い一大潮流である。したがっていわゆる裏面に活躍する個人的陰謀は、固より小波欄を誘起するの効無きに非ざるも、汪洋として流るる一大底潮をいかんともすることが出来ない。熊谷直実が、一子小次郎の首を無官太夫敦盛の首たりと偽って実検に供えた。何も彼も飲み込んで居る義経は、直実の苦衷に感激して、敦盛の首に相異たいとこれを受け取った。しかし今日の時勢に於ては、いかに義経と直実との間に意志の疏通があっても、小次郎の首はどこまでも小次郎の首と去わずしては、とうてい間題の解決は出来ない。けれども陣屋の熊谷に限りなき興趣を感ずる日本の国民は、現代の歴史の解決にも、ややもすれぼこの筆法を用いたがる。ロイド・ジョージ〔イギリス首相〕を操縦するものがノースクリッフ〔『タイムズ』の経営者。大戦中イギリスの排敵宣伝相〕なりとか、ウィルソソ〔アメリカ大統領〕を操縦するものはハウス大佐〔ウィルソソの政治参謀。バリ平和条約の起草を援助する〕であるとか、又はロイド・ジョージがヒウス〔パリ平和会議のオーストラリア代表〕をして南洋諸島の間題に関して日本に当らしめて居るとか、さまざまの事を言う。予輩はこれらの事実を直ちに否認するものではないが、こう云う考え方が常に我々を誤って、朝鮮の問題に就ても、支那、西比刑亜の問題に就ても、何かと云うと二言目には何某が黒慕に居ると云う風に解して、遂に間題の真相を捕捉するに失敗せしむる。孫逸仙は曾て、従来の革命は英雄革命なり、我輩の陣頭に立つ今後の革命は国民革命なりと称して、新時代に於ける運動の国民的意気を発揮したが、この見識が無けれぱとうてい現代各種の運動を諒解すること


は出来ない。

  旧式の歴史哲学に拘泥するの弊が、ただ事実の真相に通ずるを妨ぐるだけに止まるならまだ我慢も出来る。けれどもこの思想が更に一歩を進めて各種の対外政策を指導するに至っては、国家の利益の為にとうていこれを黙視することは出来たい。何となれば、この思想は、外交に於ける国民的勢力の影響を無視するからである。近時我国の対支並びに対西比利亜政策の失敗の原因は、外交問題の解決はその局に当る個人を操縦すれぼいいものだと云う考に基き、あらゆる手段を尽してその籠絡に努めた結果では無いか。人間は器械ではない。いかに巧妙な手段を尽しても、必ずしもこちらの寸法に合うように動くと限らない。いわんや彼がいかに動いたからとて、背後の国民が納得しない以上、外交問題の解決は決して一歩をも進むるものではない。

    六

  前内閣〔寺内内閣〕の援段政策が、原内閣となって不徹底な南北融和勧誘策となり、而して勢の迫るところ遂に日支両国問に締結せられたる凡ゆる秘密条約公表と云う段取にまで進んだのは、当局者に何の弁解があるにしろ、我々国民は断じてこれを最も見苦しき失態の曝露と断ずる。我国の外交史上にかくの如き一大汚点を印したる原因は、一つには偏狭なる利已的政策の誤りにも因るけれども、又一つには、世界の物議と支那民衆の排日心理とに重きを措かなかった罪であり、殊に袁世凱とか段旗瑞[北洋軍閥をひきいた袁世凱の後継者。国務総理〕とか有力な一人の利已心を満足せしめれぱ、支那の天下は
[ << 最初のページ | < 前のページ | メッセージリスト | 掲示板表示 | [ メッセージ # ] | 次のページ > | 最後のページ >> ]

Yahoo! Japan 掲示板 アーカイヴ

[検索ページ] (中東) (東亜) (捕鯨 / 捕鯨詳細)