満韓を視察して055〜
投稿者: usagigamemaimai 投稿日時: 2004/06/11 02:13 投稿番号: [1205 / 7270]
055〜056(10行目まで)
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一、
<朝鮮に入って旅行者のまず第一に強く感ずることは、日本国家の威力が朝鮮政府を通して著しく張って居るということである>朝鮮政府の内外一切の在留民に対する、上は総督より下眇(ビョウ)たる一小官吏に至るまで、むろんいくたの例外はあるが、大体に於て云えば、昔時の封建時代の官民関係に彷彿たるものがある。これは素より新附の異民族を統治する為に必要止むを得ざることであろう。しかしながら異民族統治は<威圧>だけで成功するものでないことは固より言うを俟たない。幸にして朝鮮政府は、かく一方に於て国家の威厳を示して居りながら、他方に於て土民に近世文明の恩沢に浴するの機会を与え、殊に昔の独立時代に見なかったいろいろの生活上の便宜を供して居る。殖産工業もだんだんと盛んになって居る。交通機関も開けた。殊に道路はどんな田舎に行っても今や立派に造られて居る。病院も設けられた。その上又朝鮮政府は朝鮮民族の精神的満足□(及?)びにその開発を計る事をも怠っては居ない。社会公共の秩序は立派に維持せられて居る。権利の保障には土人と内地人との別は立てぬ。比較的公平なる裁判は確かに土民を満足せしめて居るようだ。某朝鮮人は予に、自分の父祖の代までは、その蓄積せる多額の財産に眼をつけられて故なくして府の長官から捕縛せられ、その度毎に多額の身代金を取られたものだが、かくの如き不当の侵害は今日は全くなくなった、これは全く日本の統治以来のことだと言った。殊に現在の総督寺内伯(1910年以来の初代総督〜略〜1916年10月首相となる)は、正義の観念極めて強烈な人で、道に合わないことは秋毫の微といえどもこれを仮借しない。しかもこの点について伯は決して土民と内地人とを別たないといわれて居る。この点は朝鮮人は皆伯を徳として居るようだ。かく一方には国家の威力を示し、他方に於ては土民に物質上精神上の満足と及びその発達の機会とを与て居るのであるから、朝鮮民族の同化は十分に出来ないまでも、その統治の事業に於て決してまごつく訳はない筈である。しかるに今一々朝鮮人に親しく会ってその言うところを聞いて見ると、豈図らんや今なお日本の統治に対していろいろの不平を言う者が案外に少なく無いようである。而してこれらの不平はその言い分の当否いかんは別問題として、我々は決してこれを聞き捨てにしてはならぬ。出来るだけこれに耳をかして以って朝鮮統治上の参考に供することは極めて必要であると思う。
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これは メッセージ 1204 (usagigamemaimai さん)への返信です.
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