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藤沢法暎『韓国との対話』

投稿者: bosintang 投稿日時: 2001/04/13 23:46 投稿番号: [96 / 3669]
藤沢法暎『韓国との対話』(大月書店1998)

>編著者は家永教科書裁判で国側証人として出廷しており、

この著者は、家永裁判の原告側証人として出廷した経験があるそうです。その立場はおのずと明らかでしょう。

しかし、90年以降、自らが世話人となった「日韓合同歴史教科書研究会」ほかの活動を通して韓国の歴史家と議論を続け、韓国側の頑なかつ理不尽な態度に辟易していたにちがいなく、この本の中では、韓国に対しても言うべきことは言っています。

「会議で韓国側が求めたのは、侵略・植民地支配の実態と朝鮮民族の抵抗をきちんと記述することであり、この点で大きな対立は起こりえない。激しい議論が展開されたのはむしろ、韓国側の日本認識であった。
日本側は「侵略戦争・植民地支配の時代にも、これに反対しつづけた日本人は少数とはいえ尊大した。また近代日本に他のアジア諸民族を蔑視する風潮が広がったことは事実だが、しかし、朝鮮人であれ中国人であれ格別差別意識をもたず、同じ人間同士として接していた日本人はかならずしも少数ではなかった」点も認識すべき旨を主張した。
韓国側の態度は、当初ずいぶん固かった。私は「日韓友好を築こうとするのか、そうでないのかによって日本の見方はちがってくるのではないか。友好を築こうとするのであれば、日本の正の要素も見なくてはならない」と指摘した」

「侵略・植民地支配に無反省な人びとが「尊大」に構えがちなことがまず問題だが、一方で侵略・植民地支配の非を認識する人びとが「過度に謙虚に」つまりは「卑屈に」傾く場合が少なくないことも、放置しておいてよいわけではない。このような日本人の態度が、韓国人の「自己絶対化」(偏狭なナショナリズム)を強め、「自己相対化」を妨げていることを見過ごしてはなるまい」

つまり、一部日本人の卑屈さは、韓国人のためにもならないということです。

「かつて日本がアジア各地でやっていけないことをやってきた事実を否定ないし粉飾しようとする日本社会内部の狡猾さは、われわれの手で克服していかなくてはならないが、同時に、すでに補償を受け取っていると知りつつ、素知らぬ顔でさらに補償を要求してくる狡猾さが韓国社会内部に存在しないと考えるのも非現実的だろう」

このあたりの指摘も痛烈。
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