鄭大均『日韓のパラレリズム』
投稿者: bosintang 投稿日時: 2001/03/17 10:59 投稿番号: [76 / 3669]
序章
日韓関係の視点
第1章
反日の行方―同質性社会の弊害
第2章
在日の神話―日韓のパラレリズム
第3章
80年代の韓国論―文化主義的性格
第4章
韓国論における他者―愛と敬
第5章
解放後の日本文化―受容と排除の様式
第6章 日本語化する韓国語―国語化と禁忌語化
著者は、日本生まれで、アメリカでエスニック学を専攻し、韓国で10年以上日本語を講じた在日の研究者。
序章のロス暴動の分析は、著者の専門分野であるだけに本質を鋭く衝いている。
第2章では、石原慎太郎の米国批判と韓国人の日本批判が、その民族差別的意識において根を同じくすると指摘する。この章の内容が「日韓のパラレリズム」という書名のもとになっている。
第1、3、 4章は、韓国の日本論、日本の韓国論を概観し、分類したもので、このトピでも出た黒田、関川の本も俎上に載せられている。
第5、6章は、前出『鏡としての韓国』からの加筆転載だが、生活語であった韓国語が植民地時代、光復後に、膨大な日本語系語彙を受容しながら、いかに近代語に生まれ変わったかを考察したもの。個人的にはいちばん興味深かった。
私も、このカテで、この本からたびたび引用紹介をしてきたが、あまたのコリア関連書の中でも出色の1冊。絶版状態にあるのが惜しまれる。
鄭大均『日韓のパラレリズム―新しい眺め合いは可能か』(三交社1992)
http://www.honya.co.jp/contents/magazine/booknavi/toc/bntoc970202.html
これは メッセージ 74 (bosintang さん)への返信です.
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