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教育に関して

投稿者: J_Fooker 投稿日時: 2002/02/03 08:26 投稿番号: [703 / 3669]
教育の普及に関しては、ちょっと留意しなければならない点があります。

以下、韓国ではなく中国の例なのですが、一般的なイメージと異なり、清朝時代の中国では民衆教育は実は比較的充実していました。
エヴリン・ロウスキーの研究によれば(Rawski, 1979)、「義学」や「社学」等と呼ばれた無料の学校など、さまざまな学校が当時の中国にはあり、識字率に関して言えば、男子で30−40%、女子で2−10%はあったであろうと推定されるそうです。(ただし、地域差が大きい)
また、蔭山雅博によれば(蔭山,1995)清朝後期で就学率は男子で20%に達していたと考えられるそうです。

この数字だけを見ると、当時の中国の教育水準は、日本や欧米諸国と比較して特別劣っていることはないことになります。

しかしながら、上記の数字から、「当時の中国では教育は充実しており、近代化に必要な人材をまかない得た」と結論付けるのは正しくありません。

例えば、日本と比較すると、江戸期の日本は中国よりも都市化が進んでおり、上級学校である藩校には平民の入学さえ許していたところもありました。
また、中国の教育は科挙を最終目標としたものであったため、実学が著しく軽視されたかなり特異なものでした。

こうした点を考慮すると、当時の中国の庶民教育は識字率が示唆する以上に日本から遅れをとっていたことが分かります。

まず、このように質と内容を充分に考慮した上でなければ議論はミスリードされる可能性があります。
韓国に関しても、書堂の数だけでなく、そこでなされた教育の質・内容と、「地域または国全体でのシステムとしての教育」を考慮する必要があります。

よく知られているように、韓国では形而上学的な儒教のレベルは大変高かったのですが、その分、実学が非常に軽視されていました。
18世紀以降、実学重視の学派も現れたことは事実ですが、彼等の社会的影響力はきわめて小さかった事がわかっています。
これらの点を考慮すると、近代社会の観点から見た「システムとしての教育」に関して、韓国は日本に相当遅れをとっていたと考えることはそれほど不自然なことではありません。

以上が第一点。
長くなったので一旦切ります。
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