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Re: 日韓外交史料

投稿者: toapanlang 投稿日時: 2008/02/17 04:00 投稿番号: [3362 / 3669]
>あと、これまたNHKですが、『日本書紀』の継体天皇の記述で、「ヲホドノオオキミは胡坐をかいて…」という部分で、胡坐は北方騎馬民族の座り方だからと、さも継体天皇が外来民族出身であるかのようなニュアンスでナレーションを入れるのは、ちょっと待ちなさい、と感じました。
「胡」の座り方だから北方民族の専売特許かい?とツッコミたくなったものです。

その辺、かなり恣意的な解釈や「誘導」を行なう人は多いですね。「胡」=北方民族と固定されたわけじゃねーぞと。

>それらを照らし合わせて、矛盾が生じないものをパズルのようにアタマの中でつむいでいるところです。
また、業界の御用ライターが書いた本だからと完全に切り捨てるのも、批判的な立場で書いているからと信じ切るのも慎んでいます。

はい。複数の史料を照合して妥当性の高いと思われる見解を導き出す作業が、まさに「史料批判」の王道なんですよね。ゆえに通常の史家は突飛もない解釈を主張しない。これは保身や臆病ではなく学問的な誠実さを考慮してのことです。

>思うに文献や資料は玉石混淆であり、とにかく東亜さんのおっしゃるようにまずは「素直に読む」事が第一段階でしょうね。

それをされない方が意外と(?)多い(苦笑)
記述内容の当否についての批判検討は擱くとして、記述の読み方を「創造的」に行なわれる方が存在します。本屋の歴史コーナーに自称「歴史研究家」として「隠された○○」「封印された××」「△△の真実」なんていう著書を呈されている方々ですけどね。
既存の史書の語句解釈や読み方自体は、昔から中国や日本の学者達が検討・批判しまくって定まってきたもの、いわば数百年の試練・精練を経て整えられてきたもの(時代の審判を経て現代に残っている名曲みたいなもんです)なんですから、そこらの好事家の適当な読み方が入り込む余地はないと考えるんですが。
にもかかわらず、恣意的に漢文をぶった切ったり字義を捩じ曲げたりして解釈するバカ(もはやバカと言いますよ)がいるんです。

>また、(これは全ての分野に言える事ですが)本人はウソのつもりで言ってなく、且つ確信を持って発言していても、長い年月を経て記憶がどこかで変わってしまって結果的にウソになっている例も見受けられます。(ワタシ自身にもそういう経験があります。)

ええ、当事者の記憶というやつは意外と当てにならない。無論、他の史料とつき合わせて妥当性が担保できたなら価値はあるですが。

>これで思い出すのが、例の『新撰姓氏録』の敏達天皇についての「孫は百済王」という部分だけで皇室が百済系と思い込んだり、『神皇正統記』の「昔日本は三韓と同種なりと云ふ事の有りしが〜」だけをトリミングして皇室渡来人説をとなえたりするシトがいる事です。

前者については史料批判以前の問題ですよね。まず史料全体を半万回読めと。後者については『日本後紀』巻十七の大同4(809)年2月の記述とつき合わせてみれば(これが史料批判の初歩です)わかることなんですがねー。
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