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森田芳夫先生のこと

投稿者: bosintang 投稿日時: 2006/06/29 07:48 投稿番号: [3027 / 3669]
見つけました。

  黒田勝弘『ソウル烈々』(1993,徳間書店)でした。以下に全文を引用します。


森田芳夫先生のこと
  植民地・朝鮮からの日本人引き揚げの実態を記録した名著『朝鮮終戦の記録』(巌南堂刊)の著者である故森田芳夫氏の夫人,マサノさん(75)が最近,夫の遺影と位牌を胸にソウルを訪れた。昨年8月3日,82歳で亡くなった夫に「第二の故郷だった韓国の春を見せてあげよう」との思いからという。
  故森田先生は戦前の朝鮮で育ち,京城帝国大学史学科で朝鮮史を学び,総督府の役人をしているときに終戦を迎えた。翌年,日本に引き揚げたが,「史家としての自分に課せられた使命」と決意し,手弁当で引き揚げ者からの聞き書きと資料集めに没頭した。
  その後,外務省職員として再び韓国の地を訪れ,75年の退職後はソウルの誠信女子大で教鞭をとった。人生の半分以上を韓国の地で過ごした人だった。
  外務省時代には14年にわたる日韓国交正常化交渉の記録に取り組んだ。全30巻の門外不出の記録集が完成したのが1972年。
  これを基にさらに日韓交渉略史の原稿を昨年3月,書き上げたあと,一字一句もゆるがせにできないというその性格そのまま,最後まで補筆や校正に丹精の日々だったという。
  やはり朝鮮育ちのマサノさんは原稿の清書や後述筆記を受け持つなど,韓国・朝鮮に生涯を打ち込んだ夫を終始,陰で支えた。マサノさんはソウル滞在中,夫がこよなく愛したという南漢山城や東九陵などソウル近郊の史跡を,遺影を胸に歩いた。夫の戒名は「無窮花院誠信日芳居士」。

白薔薇さん,何かコメントをどうぞ。
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