都鍾煥編『韓くにのこどもたち』
投稿者: bosintang 投稿日時: 2001/09/09 14:59 投稿番号: [208 / 3669]
都鍾煥編『韓くにのこどもたち−韓国の綴り方教室−』(鈴木友子・崔明姫訳、亜州1990)
不思議な本です。
1980年代前半、韓国農村の中学2年生の作文を翻訳出版したものですが、なぜこれを90年代の日本に翻訳紹介しようとしたのかが、訳者あとがきを読んでもわからない。
貧困、家庭内不和、家族愛、貧困からの脱出願望、農村生活、学校生活……。これらがありのままに描かれ、当時の韓国社会を理解する一助にはなりますが。
15〜20年前の韓国の学校の実態がかいま見られる作文。
「ぼくは試験が大嫌いだ。ぼくには嫌いというよりも、怖いといったほうが正しい。
学校で、「試験が好きな人」と尋ねると、百人が百人、「試験なんてきらいだ!」と答えることは明らかだ。どうしてかといえば、生徒の全員が「試験のあとには“愛の鞭”が待っているから……」と答えるだろう。これが、ぼくや他の生徒が試験をきらうほんとうの理由であり、正直な答えだ。
……ほかの日でも同じ気持ちになる日がある。通信簿をもらう日だ。その日も先生からしかられたり、ぶたれたりしないだろうかと心配する。
そんな日をなくす方法がある。勉強していい点数をとるか、でなければ試験をなくすかのどちらかだ。試験をなくすことはできないから勉強するしかないが、それも簡単ではない。机に向かうだけで急に眠くなるからだ。とにかく一生懸命勉強して試験がきらいでないようにしたいが、どちらにせよ試験はいやだ。
ぼくは最後にこう叫びたい。「ぼくたちは試験なくして生きられないのか!」」
試験が悪かったり、成績が落ちたりすると、鞭打たれたようです。「教鞭」が文字通り生きてた時代だったんですね。体罰については、近年社会問題化し、なくなりつつあるようです。
これは メッセージ 1 (violla_21 さん)への返信です.
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